みんぱく e-news
編集・発行:国立民族学博物館 ホームページ編集事務局
みんぱく e-news (8号)
http://www.minpaku.ac.jp/ 2002.12.19
・Contents・
【1】World Watching from Afghanistan
【2】特別展関連イベント開催します
   ★みんぱくゼミナール 《12月21日(土)日本の風呂敷文化》
   ★ミュージアム・コンサート 《12月21日(土)17:10〜》
【3】12月からみんぱくテレフォン情報が新しくなりました
【4】12月28日から1月4日まで休館します
【5】耐震補強工事のため展示場を一部閉鎖しています
【6】スウェーデンの冬の風物詩:グルッグ(Gloegg)
 ☆ 編集後記
【1】World Watching from Afghanistan
● アフガニスタン−紛争から復興・開発支援へ
(地域研究企画交流センター助手・石井正子)
11月17日より26日まで、アフガニスタンを訪れました。目的は、来年1月に上智大学で開催する国際シンポジウム「紛争から復興・開発支援へ:地域研究から実践を考える」の打ち合わせを行うこと。シンポジウムでは、東ティモールとアフガニスタンにかかわる研究者、国際機関やNGOなどの実務家をお招きし、それぞれの復興・開発支援を集中的に議論する予定です。

何を語るにも短すぎた滞在でしたが、その間にもアフガニスタンの乾いた大地に刻まれた戦争の爪痕が目に飛び込んできました。カブールは帰還難民でごった返し、修復をまつ破壊された建物がならび、北部への道路沿いには地雷撤去を知らせる赤いペンキが延々とつづき、無数の戦車が放置され転がっていました。ドスタム将軍が拠点をおく北部マザリシャリフでは、将軍が発行した通貨紙幣が毎晩燃やされていましたが、いたるところに将軍の肖像がかかげられ、ドスタム派の健在がうかがえました。

この戦争の傷跡を快復しようと、今日、アフガニスタン全土で各国政府、国際機関、NGOによる復興・開発支援が展開されています。今回はカブールと北部で、ある日本のNGOの活動を視察することができました。このNGOは、およそ1年間で、カブールと近郊で8つの学校の修復、養鶏プロジェクト、識字教育を行い、北部では約27,000人の避難民支援、4つの学校および道路の修復、コミュニティ全体を対象とした支援などを行ってきました。これまでは、破壊されたものの復旧が支援の中心でしたが、これからは長期の開発を視野にいれたプロジェクトを展開するそうです。

このように、今日の紛争地の復興・開発支援には、各国政府、国際機関に加えて、NGOが積極的に関わるようになりました。結果、国際支援が前例のないほど大きな役割を果たすようになっています。しかし、国際支援が大きな影響力をもつようになった今日だからこそ、当該地域へのかかわりを改めて考える必要があるのではないでしょうか。例えば、復興・開発支援は、アフガニスタンの複雑な民族対立を和平に導くことができるのでしょうか。あるいは、アフガニスタンの長い歴史から切り離された、先進国のモデルを押しつけるものとなっていないでしょうか。国際シンポジウムでは、アフガニスタン支援を通じて地域の知見を蓄積してきた国際機関やNGOの実務家と、アフガニスタンを現地研究に基づいて分析してきた研究者が、それぞれの地域の理解を相互に検討し、地域にみあった適切な支援について議論する予定です。
※ この国際シンポジウムは、一般の方もご参加いただけます。
◆参考サイト
▽▲石井正子 研究者情報
 http://www.minpaku.ac.jp/staff/ishii/
▼△外務省:アフガニスタン支援
 <http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/afghanistan/f_shien.html>
▽▲ピースウィンズジャパン
 <http://www.peace-winds.org>
【2】特別展 『世界大風呂敷展 ─ 布で包む ものと心』
2003年1月14日(火)の閉幕も近付いてまいりました。
風呂敷の包み方体験(無料)、さをり織り体験(有料)も好評です。
常設展の観覧料でご覧いただけます。是非、お越しください。
★第296回 みんぱくゼミナール
   日本の風呂敷文化
12月21日(土)民博講堂にて開催 14時開演
聴講無料。事前のお申し込みは不要です。
風呂敷という言葉は17世紀に登場しましたが、正倉院御物の中にすでに包み布があり、中世の絵巻にも登場しています。日本文化の象徴ともいえる風呂敷の歴史や文化の楽しい話をします。
講師:竹村昭彦(宮井株式会社)
   熊倉功夫(民族文化研究部教授)
   
★「光と歌で包む世界の布 ミュージアム・コンサート」開催
特別展示館のライト・アップと女声合唱グループ「イ・コズミ」によるコーラスを開催いたします。事前のお申し込みはご不要ですので、みんぱくゼミナールを聴講し、展示場をゆっくりご観覧になった後でお楽しみいただけます。
日時:12月21日(土)17時10分〜18時00分(特別展示館に16時30分ま
   でに入館してください。自然文化園を通行される方は、16時ま
   でに入園してください。)
場所:特別展示館1階
お問い合わせ:展示企画係(Tel:06-6876-2151)
【3】12月からみんぱくテレフォン情報が新しくなりました
みんぱくに関する情報を、[音声]または[FAX]でお届けいたします。
音声認識機能による検索で情報を探すこともできます。
 ※現在では、おこなっておりません。
【4】12月28日から1月4日まで休館します
★休館日
・毎週水曜日(※ただし、水曜日が祝日の場合は翌日が休館日)
・年末年始(12月28日〜2003年1月4日まで)
・資料等の点検のため(2003年2月17〜21日まで)
★無料観覧日
毎週土曜日は、小学生・中学生・高校生の無料観覧日となっておりますが、2003年1月13日(月・祝)はどなたでも無料にて観覧できます。ただし、自然文化園を通行して来館される場合、自然文化園の入園料が必要となります。
【5】耐震補強工事のため展示場を一部閉鎖しています
耐震補強工事のため展示場を一部閉鎖しております。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒、ご理解の程お願いいたします。
●第1期工事期間:2003年1月中旬(予定)まで
  閉鎖される展示場:東アジア展示の一部
●第2期工事期間:2003年1月中旬〜3月末日(予定)
  閉鎖される展示場:西アジア展示、東南アジア展示の一部、
         アメリカ展示、ヨーロッパ展示、アフリカ展示
※なお、この工事にともない、2月末日まで2階喫茶コーナーがご利用い
 ただけません(自動販売機は利用可能)。
展示場一部閉鎖について
  
【6】今月の見てみんサイト
●スウェーデンの冬の風物詩:グルッグ(Gloegg)
ドイツのクリスマス市などで飲まれるグリューワイン(Gluehwein)という、シナモン、丁字、柑橘類を入れて暖めるワインがあることをご存知の方も多いであろうが、さらに北のスウェーデンには、それに干し果物やアーモンドなどを加えたグルッグという飲み物がある。今回は、このグルッグの歴史や、様々なレシピを紹介しているサイトを採り上げ、北欧のクリスマス気分に浸ろう。


中からいくつかレシピを訳してみた。
┌───────────────────────────────────┐
│ ☆Oeverstegloegg(大佐のグルッグ)☆

│材料:アクアヴィット(スカンジナヴィアのブランデー)750cc、ピルスナー
│   (ホップのきいた軽いビール)330cc、コニャック150cc、干しイチジク
│   2個、プルーン3個、レーズン150cc、むきアーモンド150cc、ビター・
│   オレンジピール1個、シナモンスティック8cm、カルダモン4個、
│   クローブ(丁字)1個、砂糖(ざらめ)約100cc、砂糖大さじ2杯

│作り方:砂糖とお酒以外の材料を鍋に入れる。上から材料がひたひたになるま
│    でビールをかけ、液体がほとんど蒸発するまで沸騰させる。
│    アクアヴィットとざらめ砂糖を加え、ふたをして煮る。
│    この際煮立たせてはいけない。

│    フライパンで砂糖を、焦がさないよう、きつね色になるまで熱する。
│    この砂糖とコニャックを鍋のグルッグに加えて、マッチで液体に数秒
│    間火を付け、再びふたをする。

│    一晩置いて、飲むときは(暖めて)中の果物やアーモンドを取り出し、
│    別に食べる。
└───────────────────────────────────┘

┌───────────────────────────────────┐
│ ☆Farfars portgloegg (おじいちゃんのグルッグ)☆

│材料:赤ワイン750cc、ポルト(ポートワイン)750cc、カルダモン大さじ1杯、
│   クローブ(丁字)8本、レーズンとアーモンドお好みの量、シナモンス
│   ティック1本、ブラウン・シュガー100〜150cc

│作り方:レーズンとアーモンド以外の材料を鍋に入れ混ぜる。3〜4時間
│    (できれば一晩)置く。沸騰直前まで煮て、濾す。暖かいうちに、
│    レーズンと皮をむいたアーモンドを入れて飲む。
└───────────────────────────────────┘


読んでいるだけで、頭がクラクラしてきそうである。作る時のこつは、煮立たせないこと。お酒のかわりに葡萄ジュースで作ると、お子さま向けになる。

年末年始のパーティーで、披露してみるのはいかが?甘くてスパイスがきいているので、女性にも人気あること間違いなしであろう。ただし、相当酔いそうなので、飲みすぎにはご注意!(*_*)
(Yuriko.Y)
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☆ 編集後記
『みんぱくe-news』を少しでも読みやすくするために、今号から体裁を少し変えてみました。いかがでしょうか? ぜひ皆様のご感想をお寄せください。ご意見・ご感想は、みんぱくのウェブサイト上からお送りいただくことができます。記入フォームのページ(http://www.minpaku.ac.jp/contactus/)を開き、ご記入の上、送信ボタンを押してください。7月に創刊したばかりで、まだまだ試行錯誤の繰り返しですが、来年も、皆様の叱咤激励にこたえ、ますますお楽しみいただけるよう努めてまいります。どうかよろしくお願いいたします。
福岡正太(編集長)
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