新企画のトップバッターは、この遠洋航海・漁撈用のカヌーをおいてほかに考えられない。民博の収蔵品としては、固有名がついている点でも特殊だし、おそらくもっとも知名度が高いもののひとつではなかろうか。
このカヌーは、1975年の沖縄海洋博覧会の企画として、ミクロネシア・カロリン諸島のサタワル島から洋上を航海してきたものである。6名の乗組員たちが昼夜をとおして操縦し、47日間かかって3000kmの距離を走破した。
カヌーの全長は8メートル、マストの高さは7メートル。建物の天井よりもマストが高いので、展示場では船体が大きく傾いているが、結果として、帆に風を受けて荒波を乗り切る姿が再現されている。
航海のようすは、民博のビデオテーク「チェチェメニ号の航海」で視聴できる。航海中の調理や食事など、展示ではわからない情報も多い。また、劇場で公開された長編映画「チェチェメニ号の冒険」は、DVDとして販売されている。以下のサイトを参照されたい。




