みんぱくに所蔵されているこの2挺の駕籠は、婚礼で使用された「嫁入り駕籠」として用いられていました。とてもよく似た形状ですが、決定的に違う点は扉の形状です。1挺は「引戸」、もう1挺は「垂れ」になっています。江戸時代の風俗をよく著した『守貞謾稿』には15種類の駕籠が紹介されています。そのなかに、関西地方の独特の駕籠として、「京四つ駕籠」という駕籠が紹介されています。そして、「京四つ駕籠」の特徴として、扉の形状に「引戸」と「垂れ」の2種類があると記されており、まさにこれらの駕籠がその特徴をよく示しているのです。
現在、特別展「みんぱくキッズワールド:こどもとおとなをつなぐもの」を開催しています。そのなかの「日高研究室コーナー」にこれらの駕籠を展示していますので、一度ご観覧ください。
日高真吾(文化資源研究センター)

