国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

巻頭コラム

耐震補強工事のため展示場を一部閉鎖  2002年10月25日刊行
 
Contents

☆お知らせ
 ・
 ◆無料観覧日のお知らせ
 ・
 ◆特別展 開催中
 ・
 ◆『中国・雲南の絞り藍染め』まもなく閉幕
 ・
 ◆耐震補強工事のため展示場一部閉鎖いたします

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇◆◇minpaku◇◆◇minpaku◇◆◇minpaku◇◆◇minpaku◇◆◇minpaku◇◆◇ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

☆ お知らせ

◆無料観覧日のお知らせ
毎週土曜日は、小学生・中学生・高校生の無料観覧日となっておりますが、2002年11月3日(文化の日)はどなたでも無料にて観覧できます。ただし,自然文化園を通行して来館される場合,自然文化園の入園料が必要です。

http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/basis

 

◆特別展
世界大風呂敷展─布で包む ものと心
特別展示館1階にて開催中(2003年1月14日(火)まで)
 **常設展の観覧料でご覧いただけます。
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/200210/index
日本の包む文化にもさまざまなマナーがあります。例えば、慶・弔で袱紗の包み方も異なります。特別展で風呂敷博士になりましょう!

袱紗の慶弔の作法

http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/200210/manner

 

風呂敷のサイズや用途

http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/200210/size

 

◆『中国・雲南の絞り藍染め』まもなく閉幕
第1回コレクション展示『中国・雲南の絞り藍染め』は11月5日までです。
周城で収集した絞り藍染めの布など約150点を展示し、海抜2,000メートルに位置する村で展開してきた絞り藍染めを、その技法、歴史、人々の生活とのつながりとともに紹介しています。
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/collection01/index

◆耐震補強工事のため展示場を一部閉鎖いたします
みんぱくがオープンしてから今年で25年になります。これまでにのべ800万人以上の皆さんが展示場を訪れてくださいました。研究会やシンポジウムのために来館される研究者も多いですから、そうした方々を加えると、その数はさらに多くなるでしょう。その間、私たちは阪神淡路大震災を体験しました。早朝の出来事だったため、来館者の方々の被害はありませんでしたが、展示場の厚く大きなガラスが割れたり、消防用のスプリンクラーが壊れて水が噴き出すなどしました。たくさんの方が展示場にいらっしゃる時間帯に同じような地震がきていたら、大きな被害を避けることはできなかったでしょう。

今年度は、みんぱくのあちらこちらで工事が続いています。そのメインは、耐震補強工事です。私たちは、少しでも多くの方がみんぱくを楽しんでくださることを願っていますが、当然、そのためには、何かがあったときの安全を確保することが大事になります。もともとみんぱくの建物は丈夫にできているようですが、新しい規準にあわせてさらに安全な建物にするためにこの工事をおこなうことになりました。まずは来館者の皆さんに影響の少ない部分からはじめ、セミナー室などはすでに工事が終了しました。そしていよいよ展示場の一部にとりかかります。

この工事では、展示場の要所要所の壁に、太い鉄骨を組み合わせてはめ込んでいきます。工事に該当する壁面の周辺や、この鉄骨を運びいれる通路となる部分の展示品は、一時的に撤去しなければなりません。そして工事をおこない、再び展示品を戻すのに全部で約2ヶ月半かかります。この展示場の工事は、下記のように2期にわけておこないます。その間、皆さんには、ご不便をおかけすることになりますが、何卒、ご了承いただくようお願いいたします。

また、この工事にあわせて、みんぱくの展示場の一部をリニューアルする予定です。たとえば、東アジア展示場の「中国地域の文化」の展示コーナーには、新しくテーマ展示のコーナーを設けます。このコーナーでは、1~2年ごとに、特定のテーマを定めて新しい展示をおこないます。また、第2期に工事をおこなうアメリカ展示場は、これを機会に全面的にリニューアルをおこなう予定です。未来のみんぱくを先取りするさまざまな工夫を加えていこうと思っておりますので、ぜひ、ご期待ください。

 ●第1期工事期間:2002年11月7日(木)~2003年1月中旬(予定)
 閉鎖される展示場:東アジア展示の一部

 ●第2期工事期間:2003年1月中旬~3月末日(予定)
 閉鎖される展示場:西アジア展示、東南アジア展示の一部、アメリカ展示、ヨーロッパ展示、アフリカ展示

☆映像の広場は10月30日をもって撤去いたします。

☆なお、この工事にともない、2月末日まで喫茶コーナーがご利用いただけません
(自動販売機は利用可能)。

 常設展示場図
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/main