国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

巻頭コラム

館長ごあいさつ  2003年3月7日刊行
石毛直道

● ごあいさつ

いま、「みんぱく」はあたらしく生まれ変わろうとしています。国立大学の独立行政法人化に足並みをそろえ、「みんぱく」や国立歴史民俗博物館などが所属する大学共同利用機関が4つの研究機構に再編成されることになりました。
国立歴史民俗博物館、国際日本文化研究センター、国文学研究資料館、総合地球環境学研究所と「みんぱく」が一つの法人組織にまとまり、「人間文化研究機構」となります。「機構」を構成する5研究所の自主性を重んじつつ、学問分野の垣根を越えた交流を推進することにより、わが国における文化の研究の国際的な研究拠点を形成しようというのが「人間文化研究機構」です。

「人間文化研究機構」は来年の4月に発足いたします。それを契機に、館内で「みんぱく」の研究活動と博物館活動を再点検し、これまで以上に活発な活動を展開するための体制づくりの設計図をつくる作業が進められています。

さて、わたしは6年間続いた館長職を辞め、3月末で「みんぱく」を退官いたします。つぎの館長は、県立長崎シーボルト大学教授で、東京都立大学名誉教授の松園万亀雄さんです。松園さんは日本民族学会長を務められたこともあります。
あたらしい「みんぱく」つくりをになう松園さんに、ご支援のほどをお願いするしだいです。

石毛直道(館長)

◆関連ウェブサイト
松園万亀雄