国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

巻頭コラム

新館長ごあいさつ 2003年4月10日刊行

松園万亀雄

● 就任のごあいさつ

石毛直道前館長の退任をうけて、平成15年4月、国立民族学博物館長に就任いたしました。私は民博の創立後間もないころから、共同研究やシンポジウムに参加してきましたので、民博は私にとってはなじみの深いところといえます。
民博では世界の民族文化の展示をしているだけではなく、民族学・文化人類学を中心とするさまざまの学問分野で大勢の研究者がバラエティにとんだ面白い仕事をしているところでもあります。4年後には民博は開館30周年を迎えますが、民族学という学問の魅力や楽しさ、民博展示のおもしろさを、どうやってもっとたくさんの人々に知っていただくか、みなさまの要望をとりいれながら私たち館内の人間も真剣に再検討しなければならない時期にきていると思います。

常設展示も耐震工事にあわせてリニューアルされ、アメリカ展示場をのぞいて、今月からオープンされています。特別展示場で現在開催中の「マンダラ展」はたいへんな好評をいただき、おおぜいのみなさまに足を運んでいただいております。今後も面白い企画をかんがえていきます。いつ行っても何度訪ねても好奇心がみたされ知的なひとときが過ごせるような、これまで以上に存在感のある民博をつくっていきたいと思います。

民博は来年4月には、他の四つの大学共同利用機関と合同で「人間文化研究機構」という一つの法人組織にまとまることになっています。これを契機に、館員の研究も博物館展示もさらに活性化するように、この一年は全館あげて新体制づくりの準備をしなければなりません。

これまで以上に、みなさまからのあたたかいご支援をお願いするしだいです。

松園万亀雄(館長)