国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくのオタカラ

今月の見てみんサイト・特別編  2003年4月10日刊行
福岡正太

● SARS(重症急性呼吸器症候群)情報

世間を騒がせているSARS(重症急性呼吸器症候群)。WHO(世界保健機構)は、4月2日、多数の感染者が出ている香港と中国広東省への渡航延期勧告をだしました。海外に出かけることの多いみんぱくの研究スタッフにとっては、切実な問題です。そこで今回は、刻々と推移するSARSの状況について情報を得るためのサイトをご紹介します。

SARSについての最新のニュースを得るには、Yahoo!ニュースなどのサイトを見ると良いでしょう。SARSについての最新ニュースや関連リンクの情報が掲載されています。
<http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/mysterious_flu/>

しかし、いたずらにパニックに陥ることなく、しっかりした情報を入手することも大切です。どういった病気なのか、かからないようにするにはどうしたら良いのか、疑わしい症状が出た場合どうしたら良いのかをしっかり確認する必要があるでしょう。SARSの概要や対処法について簡単に紹介したサイトに、東京都健康局のサイトがあります。
<http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/soumu/sars-qa.html>

また、SARSについてQ&A形式でわかりやすくまとめたサイトには次のようなものがあります。

※WHOによるQ&A(厚生労働省による仮訳)
<http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1d.html>
(英語による原文はhttp://www.who.int/csr/sars/sarsfaq/en/

※米国のCenters for Desease Control and PreventionによるFAQ(英文)
<http://www.cdc.gov/ncidod/sars/faq.htm>

今後、日本にも広がるのかどうかも気になるところです。日本での疑い例および可能性例については厚生労働省のサイトにまとめてあり、日々更新されています。

そして、海外に出かける予定のある方は、SARSの発生で、渡航にどの程度注意が必要かを確認することをお勧めします。外務省海外安全相談センターのサイトには、地域ごとに渡航の是非を判断する情報がまとめてあります。
<http://www.pubanzen.mofa.go.jp/c_info/info/sars.html>

地域ごとの累積患者数や伝播確認地域(域内での感染伝播が確認された地域)についての情報は感染症情報センター(国立感染症研究所)のサイトで確認できます。
累積患者数<http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/cumm-list.html>
伝播確認地域<http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/area-13.html>

SARS以外にも注意すべき感染症は、国内外を問わずたくさんあります。感染症情報センターのサイトでは、日本でも身近なインフルエンザから、みんぱくスタッフにも経験者の多いマラリアまで、さまざまな感染症についての情報を総合的に提供しています。また、厚生労働省検疫所でも、SARSに限らず海外渡航者のために感染症情報を提供しています。海外にお出かけの場合は、両サイトを1度参照すると良いでしょう。
感染症情報センター<http://idsc.nih.go.jp/index-j.html>
厚生労働省検疫所<http://www.forth.go.jp/>

福岡正太