国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくのオタカラ

今月の見てみんサイト  2003年6月18日刊行
山中由里子

● イヌイット・アート

リニューアルしたアメリカ展示の一角に、地域テーマ展示「極北のイヌイット・アート」が誕生しました。今回はイヌイット・アートに関連したサイトを紹介。
http://www.minpaku.jp/museum/exhibition/americas/inuit.html

★<http://www.ainc-inac.gc.ca/>Indian and Northern Affairs Canada
カナダ政府のインディアン北方開発省(DINAC)のウェブサイト。ここにイヌイットの伝統文化、現代の芸術に関するかなり詳しい解説がある(英語およびフランス語)。イヌイット・アートを模倣した安価な偽物が出回ったために、政府が真正な作品のみに与える認証マーク、イグルー印(ドーム型の氷石塊でできた家を模ったマーク)を導入するようになった経緯なども記されている。

★<http://www.inuitart.org/index.htm>Inuit Art Foundation
上記のDINACから助成金を得てイヌイットの芸術家たちが運営しているNPOのサイト。イヌイット・アートに関する専門雑誌Inuit Art Quarterlyを発行している。オンライン・ショップもある。動物の骨を使った作品などはかなりユニークでおもしろいが、お値段も結構なもの。

★<http://collections.ic.gc.ca/cape_dorset/>Cape Dorset Inuit Art
ケープ・ドーセットのイヌイット芸術家たちによる絵や版画の紹介。これもDINACのサポートを受けているようである。

★<http://www.civilization.ca/aborig/inuit3d/inuit3d.html>Inuit 3D
Virtual Museum Canadaが作ったイヌイット・アートのバーチャル博物館。作品を3Dで見ることができるが、コスモ・プレーヤー、クイックタイムなどのインストールが必要。

その他にオンラインで作品を受注するギャラリーのサイトも多くあった。
そのうちの二つ。
<http://www.inuitartofcanada.com/>Inuit Art of Canada
<http://www.inuitgallery.com/>Bayat Gallery Online

芸術がイヌイットにとって重要な産業の一つで、インターネットを通して世界中に市場を展開している様子がわかった。

でも実物は民博に見に来てください!

Yuriko.Y