国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

巻頭コラム

「アラビアンナイト大博覧会」閉幕いたしました 2004年12月17日刊行

山中由里子

・Contents・

【1】「アラビアンナイト大博覧会」閉幕しました
【2】特別展「きのうよりワクワクしてきた。」来春開催予定
【3】みんぱくゼミナール「異民族と暮らすアボリジナル」
【4】企画展示「研究者が見誤った伝統?アイヌの機織り技術」
【5】新着資料展示「ポリネシア文化の誕生と成熟」
【6】国際シンポジウムを一般公開します
【7】2004年度年末年始展示イベント「とり」
【8】2005年万博公園ニューイヤーフェスタ
【9】休館日と無料観覧日のお知らせ
【10】「ものの広場」を閉鎖します
【11】ホームページをリニューアルしました
 ☆編集後記

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【1】Arabian Nights Highlights!
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● 「アラビアンナイト大博覧会」閉幕いたしました

そのときシェヘラザードは夜明けの近づいたのに気づき、お許しをうけた物語をやめました・・・。

9月9日から3ヶ月のあいだ開催されておりました特別展「アラビアンナイト大博覧会」が、12月7日に幕を閉じました。館内外で協力してくださった皆様、そして期間中に訪れてくださったお客様のご支援に心から感謝申し上げます。

この展示をご覧になられた皆様の心にはどんな思いや疑問が残りましたでしょうか?私自身は展示場にでて、来館者やみんぱくパートナーズの方々とお話をしているうちに、シェヘラザードが千と一夜を通してうったえた「語りの力」を信じることの大切さを身にしみて感じるようになりました。民族・国家のエゴにとらわれないふところの深さを持ち、暴力に頼らずに、対話と知恵で危機をのりきる。アラビアンナイトの物語たちは、そんなメッセージを伝えてくれているような気がしてならないのです。

特別展のサイトは、イベントの様子やギャラリートークの要旨など、今後も随時更新してゆきますので、時々訪ねてみてください。

http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/opensesami/index

また、来年、再来年には岡山、東京、岡崎で巡回展も予定されておりますので、今回大阪まではこれなかった、うっかり見逃してしまった、あの感動をもう一度!という方々は、是非おこしください。

来春開催のブリコラージュ・アート展もご期待ください。
「きのうよりワクワク」してくる展示になりそうです。

シェヘラザードはいいました。「このようなお話は明晩話してあげようと思っているのにくらべればなんでもないことよ・・・。」

山中由里子

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【2】来春開催 特別展「きのうよりワクワクしてきた。」
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http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/brico/index

「きのうよりワクワクしてきた。」
    ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち

ぼくらはあふれかえるほど、たくさんの物にかこまれて暮らしている。
ほしい物はすぐに手に入る。
なのに、いつも何かが足りない気がするのはなぜだろう?
ぼくらが買った物は、ぼくらの時間を受けとめきれずに、使い捨てられていく。
物といっしょに、ぼくらの生きた時間も消費されてゆく。

物には、もっといろんな生かし方があるはず。
ぼくらの人生がいろいろであるように。
物に本来そなわる価値をひきだしてやること。
人間の無限の可能性を信じてみること。

それがブリコラージュ・アートのはじまり。
見てごらん、ぼくらの身のまわりのなんでもない生活は、
おどろくほどゆたかな時間にみちているよ。
きのうよりワクワクしてきた。

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2005年3月17日~6月7日開催予定です。
どのような展示なのかは、随時お知らせしていきます。お楽しみに。

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【3】みんぱくゼミナール「異民族と暮らすアボリジナル ― オーストラリア先住民の歴史を考える―」
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http://www.minpaku.ac.jp/museum/event/seminar/320

オーストラリアの先住民アボリジナルは、遅くとも17世紀末から今日まで、アジア人やヨーロッパ人と暮らしてきています。
その生活をとおして、アボリジナルの歴史を考えます。

講師:松山利夫(民族社会研究部教授)
日時:12月18日(土)14時開演
場所:民博 講堂
参加方法:聴講無料。事前のお申し込みは不要です。

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【4】企画展示「研究者が見誤った伝統?アイヌの機織り技術」
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http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/aynuweaver/index

常設展示場内にて、北海道立開拓記念館との共催による企画展示「研究者が見誤った伝統?アイヌの機織り技術」を開催しています。
アイヌの機織り技術に関する最新研究成果を資料とパネルによって展示しています。

開催期間:2004年12月26日(日)まで
開催場所:常設展示場内
※常設展の観覧料が必要です。

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【5】新着資料展示「ポリネシア文化の誕生と成熟」
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http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/polynesia/index

ポリネシアで船に乗ると周囲をぐるっと水平線に囲まれ、「地球は本当に丸いんだ…」と納得できます。そんな広大な海洋地域に点在する島じまに住む人たちは、どこからきて、どんな文化を作りあげてきたのでしょうか?ポリネシア文化の揺籃期から成熟期までを、新着資料(葬送コスチューム、入れ墨用具、ラピタ土器複製など)を使って展示します。

開催期間:2005年5月31日(火)まで
開催場所:常設展示場内 ※常設展の観覧料が必要です。

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【6】国際シンポジウム「多元的社会における先住民運動:カナダのイヌイットと日本のアイヌ」
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http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/news/corp/050113

このシンポジウムの目的は、カナダ・イヌイットとアイヌの先住民運動がどのように行われ、先住民グループと主流社会との関係がどのように変化してきたのか、また、先住民側と国家側の相互交渉の過程で、それぞれの持つ知がどのように再編成されてきたかを検討します。一般公開。
すべての報告や質疑応答には、日英の同時通訳がつく予定です。

日程:2005年1月13日(木)~15日(土)
会場:民博 セミナー室
お申し込み・お問い合せ:岸上研究室
        e-mail:inuit@idc.minpaku.ac.jp TEL:06-6878-8255

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【7】2004年度年末年始展示イベント「とり」
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この展示テーマは2005年の干支である「酉」をもとにしています。
民博の収蔵資料の中から、酉を表す動物のニワトリをはじめとして、小形でかわいらしい鳥を選び出しました。日本だけでなく世界各地の鳥を集め、仲の良いペアの鳥や平和の象徴である鳩も展示しています。
*今回の展示は、民博の職員研修をかねた有志からなる「酉ームチーム」が行いました。

会期:2004年12月16日(木)~2005年2月1日(火)
常設展示場1階エントランスホール(無料エリアにて)

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【8】2005年万博公園ニューイヤーフェスタ
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「とり」展に関するギャラリートークを民博の小林教授が行います。
また、午後からは東南アジアのガムランやクリンタンそして西アフリカの太鼓といった民族楽器の演奏とワークショップを行います。
どなたでもご参加いただけます。

開催日:2005年1月9日(日)
時間:午前11時~午後4時30分
場所:本館1階エントランスロビー(無料エリアにて)
*日本万国博覧会記念機構のサイト
http://park.expo70.or.jp/event_02.html#event02_ny

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【9】休館日と無料観覧日のお知らせ
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★年末年始の休館日
  12月28日(火)から2005年1月5日(水)まで休館します。

★無料観覧日
  2005年1月10日(月・祝)は成人の日に伴い、無料観覧日となります。

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【10】「ものの広場」を閉鎖します
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機械の老朽化のため、ものの広場を2005年1月より閉鎖します。
ご理解とご協力をお願いします。

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【11】ホームページをリニューアルしました
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http://www.minpaku.ac.jp/

「みんぱくホームページ」がより見やすくなりました。これからもコンテンツを増やしていきますので、皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。

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☆編集後記

遠足で民博にやってくるこどもたちは展示を見なくなったように思います。
学力の低下に博物館をあわせるのか、それとも、博物館の展示くらいしっかり見る力をこどもたちのなかに育てて行くのか。日本の学力低下を重くみた文部科学省がゆとり教育を見直すというニュースを目にして、考えてしまいました。

今年も残すところ半月をきりました。
みなさんはどんな1年をすごされたのでしょうか。

来年も引き続きご愛読のほどをよろしくお願いします。

野林厚志(編集長)