国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

日本ASEAN交流年 2003 記念事業

Japan Asean 2003
日本ASEAN交流年 2003 記念事業
「アジアの映像」「ASEANの音楽」
    実施期間:2003年5月~12月
 

日本アセアン交流年 2003 に対応する日本及びアセアン諸国の共同制作事業として、国立民族学博物館がアセアン諸国の文化人、芸術家と協力して、ビデオ上映・説明会、小中学生及び一般を対象とした体験型ワークショップ、シンポジウム、コンサート等により、アセアン諸国の生活・文化を紹介する複合的な催しを実施します。

主催:国立民族学博物館・財団法人千里文化財団、協力:文化庁 

スケジュール

問い合わせ先:広報普及室普及係
TEL:06-6876-2151 / FAX:06-6878-7523 / E-MAIL:fukyu@idc.minpaku.ac.jp

2003年11月27日(木)~2004年2月15日(日)
「アジアの映像」 ミャンマー編 ※参加自由(事前申し込み不要)
11月27日(木)~2004年2月15日(日)
ビデオ上映
10:00~17:00 本館展示場内(※常設展観覧料が必要です)
11月29日(土)
フォーラム
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)

1. ビデオ上映
今回は、ミャンマーの国立博物館のスタッフにより撮影された映像を上映します。ミャンマーは敬虔な仏教徒が多数を占める国です。仏教の教えに基づく規範や倫理を守りながら営まれる日々の暮らしや儀礼などのほか、国立博物館で開催された伝統芸能のコンテストの模様を紹介します。
2. 現地から来日する撮影者によるフォーラム

過去のプログラム
2003年12月13日(土)
「アジアの映像」  シンガポール編  映像とフォーラム ※参加自由(事前申し込み不要)
12月13日(土)
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)

1. ビデオ上映

"Under Another Sun : Japanese in Singapore"【英語作品】(56'34")
邦題「もうひとつの太陽のもとで;シンガポールの日本人」の上映

現在シンガポールで生活し働いている日本人は25,000人に及びますが、ここに登場する日本人からは、母国に対する愛着と国際人になることへのあこがれの狭間で、不安に揺れる様子がうかがえます。同作品では、これまでのシンガポール日本人社会の歴史的トピック(「オトキチ」、「からゆきさん」、 「グダンゾク」)を取り上げながら、現代に至るまでの様々な日本人滞在者が、描きだされています。

(日本語シナリオをご用意します) 
2. 招へい研究者(2名)によるフォーラム

1) Dr. Thang Leng Leng (シンガポール大学日本研究科 助教授)
2) Dr. Elizabeth Naoko MacLachlan (同上)
作品上映に引き続き、作品制作に関わった2名の研究者によるフォーラムを行います。このフォーラムは、作品の背景や制作の舞台裏について理解及び興味を深めてもらう絶好の機会です。

(フォーラムはすべて日本語でおこないます。)

◎ フォーラム終了後、希望される方には次の作品をご覧いただきます。

"The Second Wave : Japanese Working Women in Singapore" (23')
邦題「第2の波 シンガポールで働く日本人女性たち」

この映像は、1990年中頃からのシンガポールへの日本企業進出の「第2の波」に乗って、シンガポールに渡ってきた日本人女性を取り上げています。なぜ、日本の女性がアジアに職を求めるようになったのかを、それぞれ違う経歴を持つ3人の日本人女性の体験から追っていきます。

(日本語シナリオをご用意します) 

2003年11月20日(木)~11月25日(火)
「アジアの映像」 ベトナム編 ※参加自由(事前申し込み不要)
11月20日(木)、21日(金)、22日(土)、23日(日)、24日(月)、25日(火)
ビデオ上映
10:00~17:00 本館展示場内(※常設展観覧料が必要です)
11月22日(土)
フォーラム
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)

1. ビデオ上映
今回は、ベトナム北部少数民族の儀礼についての記録映像を上映します。
まず、中越にまたがって居住するザオ(瑤<ヤオ>族)の婚姻に関する映像記録を紹介します。日本で紹介されることの少ないベトナム少数民族の村落における暮らしぶりも映像を通じて生々しく紹介されます。
2. 現地から来日する撮影者によるフォーラム
1)ファム・ヴァン・ズオン (Pham Van Duong)
  - ベトナム民族学博物館、ザオ族宗教研究と展示研究
2)チュー・ターイ・バン (Chu Thai Bang)
  - ベトナム民族学博物館、映像記録専門家

2003年11月6日(木)~11月18日(火)
「アジアの映像」 マレーシア編 ※参加自由(事前申し込み不要)
11月6日(木)~18日(火)
ビデオ上映
10:00~17:00 本館展示場内(※常設展観覧料が必要です)
11月8日(土)
フォーラム
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)

1. ビデオ上映
サバ州は、マレーシアの中でボルネオ島の北東部を占めています。この州には、東南アジアで最も高い山 キナバル山があり、また野生のオランウータン、手長猿あるいは海亀などの棲息する豊かな自然に恵まれている。映像は、こうした自然を含めたサバ州の全容を紹介するとともに、漂海民バジャウのレパレパ(船)づくりの模様をくわしく記録しています。(なお、レパレパは東南アジア展示場に展示されています。)
2. 現地から来日する撮影者によるフォーラム
1)Dius Kubud 氏 - サバ博物館学術部長代理
2)Boniface Tanjiwan 氏 - サバ博物館民族植物学室長

2003年10月「ASEANの音楽」
フィリピン編 ※事前申し込みが必要です
ミンダナオ・クリンタン・アンサンブル
10月26日(日)
出演:ミンダナオ・クリンタン・アンサンブル
解説:寺田吉孝(民族文化研究部助教授)
14:00~16:00 講堂 (定員450名)
 
  午前の部
10:30~
午後の部
13:30~
10月27日(月) 舞踊 音楽
10月30日(木) 舞踊 音楽
10月31日(金) 舞踊 音楽
対象:学校団体および一般
実施時間:1時間
会場:本館常設展示場内
参加費:常設展観覧料が必要
事前申込制(先着順)

2003年10月「ASEANの音楽」
インドネシア編 ※事前申し込みが必要です
abimanyu
10月13日(祝・月)
出演:プトラ・ギリ・ハルジャ3
解説:エンド・スアンダ(民族音楽学者)、福岡正太(国立民族学博物館研究部助手)
14:00~16:00 講堂 (定員450名)
 
  午前の部
10:30~
午後の部
13:30~
10月14日(火)
10月16日(木)
10月17日(金)
10月19日(日)
10月20日(月)
○ :1時間コース(学校団体・一般来館者対象)
★ :3時間コース(小学校5年生から一般まで)
会場:民博講堂
参加費無料
事前申込制(先着順)
 

「ASEANの音楽」ミニコンサート ※参加自由(事前申し込み不要)
10月24日(金)
14:00~15:30 当館1階エントランスホール(予定)
ベトナムとカンボジアから招待した演奏家による音楽をお楽しみいただけます。

2003年9月25日(木)~30日(火)
「アジアの映像」 ラオス編 ※参加自由(事前申し込み不要)
9月25日(木)、26日(金)、27日(土)、28日(日)、29日(月)、30日(火)
ビデオ上映
10:00~17:00 本館展示場内(※常設展観覧料が必要です)
9月27日(土)
フォーラム
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)
フォーラムちらし
PDFファイル[854KB]

1. ビデオ上映
今回は、ラオス南部チャムパサック県に住む人々の生活を記録した映像を上映します。日常的な生活や祭り、儀礼などの他、人気のある「のど自慢大会」や新年に行われる「美人コンテスト」の様子などもまじえて、暮らしぶりの様々な側面をご紹介します。
2. 現地から来日する撮影者によるフォーラム
1)ブンラップ・ケオカンナ氏(Bounlap KEOKANGNA)
  - チャムパサック県情報文化局 プロジェクトコーディネーター
2)カンペット・テプカイソン氏(Khamphet THEPKAYSONE)
  ー チャムパサック県テレビ局 副ディレクター・カメラマン

2003年8月28日(木)~9月2日(火)
「アジアの映像」 タイ編 ※参加自由(事前申し込み不要)
8月28日(木)、29日(金)、31日(日)、9月1日(月)、2日(火)
ビデオ上映
10:00~17:00 本館展示場内(※常設展観覧料が必要です)
8月30日(土)
フォーラム
解説:ウィトゥーン・ブアデーン(映像作家)
司会:平井京之介(民族文化研究部助教授)
14:00~16:00 第7セミナー室 (定員30名)
フォーラムちらし
PDFファイル[372KB]

1. ビデオ上映
タイ・ミャンマー国境地帯に住むカレン族の隠者カルトについての民族誌ビデオを上映します。カレン族は精霊崇拝の民族ですが、仏教徒(上座仏教)やキリスト教徒(プロテスタント)も多くいます。隠者カルトとは、そのいずれとも異なって、禁欲的な修行を積む男性の隠者と、彼の道徳的訓話やお告げに従う村人たちからなる集団です。ある種のメシア的信仰ともいえるこの集団の儀礼や修行をくわしく紹介した貴重な映像をお届けします。
2. 現地から来日する撮影者(ウィトゥーン・ブアデーン氏)によるフォーラム
ウィトゥーン・ブアデーン氏は、1990年ころからタイ、ラオスミャンマーなどを中心として民族誌記録ビデオの作成に従事しています。同氏は、フリーランスのビデオ制作者で、北タイおよびタイ、ミャンマー国境地帯の様々な民族の祭りや生活習慣とそれらの変化について多くの貴重な映像データを作成してきています。フォーラムにおける撮影者との交流により、映像の背景などを探ります。

2003年5月19日(月)、20日(火)、22日(木)、23日(金)、5月24日(土)
「アジアの映像」 シンガポール編 ※参加自由(事前申し込み不要)
5月19日(月)、20日(火)、22日(木)、23日(金)
13:30~ 第7セミナー室(定員30名)
5月24日(土)
13:30~ 第5セミナー室(定員100名)

上映作品
1. "Under Another Sun : Japanese in Singapore" (56'34")
ここで描かれるのは、現在シンガポールで生活し働いている日本人25,000人であるが、母国に対する愛着と国際人になることへのあこがれの狭間で、不安に揺れる様子が浮かび上がってくる。現代に至るまでの様々な日本人滞在者について、これまでのシンガポール日本人社会の歴史的トピック(「オトキチ」、「からゆきさん」、「グダンゾク」)に触れながら描きだしている。
2. "The Second Wave : Japanese Working Women in Singapore" (23')
この映像は、1990年中頃からのシンガポールへの日本企業進出の「第2の波」に乗って、シンガポールに渡ってきた日本人女性を取り上げている。なぜ、日本の女性がアジアに職を求めるようになったのかを、それぞれ違う経歴を持つ3人の日本人女性の体験から追っていく。彼女たちは、いかにしてシンガポールで働くチャンスをつかんだのか?その後、シンガポールにいながらどの様にして日本とのつながりを保ち続けているのか?などが、明らかにされていく。その他、アジアでの仕事を専門に取扱う人材派遣会社社長へのインタビューなどを織り交ぜながら、人類学者 Eyal Ben-Ari氏が解説する。