国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2001年12月1日(土)
アフリカに暮らす―キャンプ、村、スラム

  • 2001年12月1日(土) 13:30~16:00
  • 解 説:池谷和信(民族社会研究部助教授)

最新の研究成果として、2001年3月に民博で制作したオリジナル長編ビデオ二本を上映します。この映画は民博でしか見ることができませんので、この機会にご覧ください。

 

『ケープタウンの掘っ建て小屋から』1999年3月撮影/南アフリカ・ケープタウン
【image】 南アフリカのケープタウンは、世界で最も美しい港町のひとつといわれています。しかし、その郊外には、およそ20万人の人びとが掘っ立て小屋に暮らす"スラム"地区が広がっています。この作品では、まったく見ず知らずの人びとが集まり、様々な生活の知恵を生み出し、困難に立ち向かっている様子を描いています。また、ここでは、「貧困問題」、「アパルトヘイト」などで語られてきた南アフリカが、庶民のまなざしから再検討されています。(33分42秒)

 

『ファースト・ピープル・オブ・ザ・カラハリ─自然公園の中で生きるということ』1999年2月撮影/ボツワナ・ハンシー県
【image】 サン(ブッシュマン)は、カラハリ砂漠の狩猟採集民としてよく知られています。彼らは、砂漠の先住民(ファースト・ピープル)ではありますが、植民地時代に指定された自然公園の中での生活を余儀なくされてきました。しかし現在、動物との共存が困難となり公園の外への移住政策が進められ、村人は公園を出るか否かの選択をしいられています。この作品では、移住に反対しながら困難に直面している人びとの生活を、カラハリのゆったりした時の流れにそって描いています。また、この作品は、21世紀における「人びとと野生動物との共生」のあり方に示唆を与えています。(80分6秒)

 

定員 450名(先着順)
参加要領 映画会は申し込み不要、参加無料です。ただし、特別展および常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。
問い合わせ先 〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館広報普及室普及係(電話06-6876-2151)