国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2005年6月5日(日)
ジャン・ルーシュ回顧上映会「大河の戦い」「トゥルー・エ・ビィッティ」 「シギの祭:ボンゴの洞穴」

2005年6月4日(土)5日(日)

  • 主 催:大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ/国立民族学博物館
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 解 説:大森康宏(国立民族学博物館教授)
 

2004年2月、ジャン・ルーシュが他界してから、世界中で彼の思い出の映画会が実施された。ルーシュの残した120本以上の映画から選択した学術映画5本と劇映画2本を上映する。映像を通じて後生へ民族の歴史を伝え、人生のたゆみない冒険の歴史を語り継ぐことにしよう。

 

6月5日(日) 13:30~16:00(開場13:00)
「大河の戦い(Bataille sur le grand fleuve)」(1950年、上映時間:34分)
ニジェールの漁師ソルコはニジェール川でカバを獲る。カバ漁に出る前の儀式など。

 

「トゥルー・エ・ビィッティ(Tourou et Bitti, les tambours d'avant)」(1967年、上映時間:12分)
次の刈り入れをイナゴから守ってくれるよう、シミリ村の男達が太鼓を鳴らして神に祈る儀式。ハイライトはまさに一大スペクタクルシーンである。

 

「シギの祭:ボンゴの洞穴(Sigui 1969 la Caverne de Bongo; Sigui 1969 Bongo's Cave)」(1969年、上映時間:40分)
60年に一度、7年間に渡り行う、マリ、ドゴン族の祭り。本作はその祭の3年目にボンゴ村で行われる儀式を撮影したものである。 このシギの祭は、祖先の言葉を伝えるという長老の「声」によりとり仕切られ、祖先とされるヘビを奉り、トウジンビエでつくったビールを飲み、独特の衣装をまとい、音楽に合わせ踊りながら儀礼が進められる。

 

定員 450名(先着順)

 

参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、特別展・常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。

問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報企画室企画連携係(電話06-6876-2151)


●アリアンス・フランセーズにて開催

6月11日(土) 16:00~
「少しずつ(Petita` Petit)」(1968~69年、上映時間:90分)
ラムとイロと一緒に“少しずつ”という輸出入会社をアヨルで経営しているダムレは新しいビルを建てることを決め、“二階建ての建物の中で人々はどのよう暮らしているのか”を知るためにパリに旅立った。街で彼が発見したパリジャンの珍しい生き方や考え方を“ペルシア人の手紙”風に定期的に仲間に報告した。ラムはダムレが気が狂い、パリに行ったと思った・・・。この寓話は“ジャガー”に引き継がれ、アフリカの二人の実業家であるダムレとラムの理想を求めた、おかしく風変わりな冒険は語りつがれた。

「僕は黒人(Moi un noir)」(1973年、上映時間:73分)
ナイジェリア人の二人の青年はコートジボワールで仕事を見つけるため海を渡った。彼らはアビジャンの下町であるトレッシュビルにたどり着き、現代文明のなかで根なし草となった。アメリカ人俳優に敬意を表して自分のことをエドワードG・ロビンソンと呼ばせているヒーローが彼の身の上話をする。友人達も同じように理想の人物像を象徴的に自分のニックネームとした。

場所:大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ
  〒530-0041 大阪市北区天神橋2-2-11 今村ビル9F
  TEL:06-6358-7391 FAX:06-6358-7393
定員:50名(先着順 申し込み不要・参加無料)