国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2005年10月16日(日)
中国雲南の民族誌映画―最新事情―

  • 2005年10月16日(日)
  • 13:30~16:30(開場13:00)
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 解 説:横山廣子(国立民族学博物館 民族社会研究部助教授)
    :郭浄(雲南省社会科学院 白瑪山地文化研究センター教授)
    :曽慶新(雲南民族大学 教育技術学院助教授)
    :和淵(雲南省社会科学院 民族学研究所助手)
 

今、中国雲南省ではテレビ局や研究機関の企画とは別に、個人による民族誌映画の自主制作が盛んに行われている。2003年に続き、本年春、第2回「雲之南人類学映像展(民族誌映画祭)」が昆明で開かれた。雲南において民族誌映画をリードする3名の気鋭映像作家の作品とお話を通して、最新事情が体感できるだろう。

キャラバン騾馬真弓 1)「グブ村のキャラバン隊」(60分)曽慶新 監督・撮影・編集
チベット自治区のグブ村の人々は遠距離輸送のキャラバン隊で暮らしをたててきた。昔日から続くキャラバン隊の移動や交易、村の日々の家庭生活がつぶさに描かれ、チベット族の村人の今日の心模様を映し出す。

シエさんと奥さん 2)「息子は家にいない」(15分)和淵 監督・撮影・編集
タイ族のシェさんが住む徳宏州の村はミャンマーからの麻薬密売ルートにある。2002年春、彼の息子は麻薬犯罪者更正施設に送られてしまった。妻と二人だけになったシェさんを病魔が襲うが、病院に行く金もない。収穫期を迎えたサトウキビとトウモロコシも畑に残されたまま。

カワガルボ山 3)「登山」「収穫」―シリーズ「カワガルボ伝奇」より―(計60分)郭浄 監督・撮影・編集
1991年に京大山岳部と中国の登山隊員計17名の命を奪った山、カワガルボ-またの名は梅里雪山。その後、シャングリラ観光地域や世界遺産保護区に組み入れられ、変貌を遂げていく山と現地社会を記録した連作からの2作品。遭難者の遺体捜索を続ける小林隊員とチベット族との交流、麦の収穫をする人々のある一日を描く。

定員 450名(先着順)

参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、特別展・常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。

問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報普及室普及係(電話06-6876-2151)

 

連続放映(英語字幕の作品をくり返し放映します。和訳資料あり)
日  時:平成17年10月16日(日) 11:00~17:00
場  所:国立民族学博物館 第7セミナー室
上映作品:「ラマ僧に捧げる食膳」―シリーズ「カワガルボ伝奇」より―(約60分)郭浄 監督・撮影・編集
神の山、カワガルボへの登山口で、仏塔建設の定礎式にラマ僧が招かれて入ることを知り、チベット族の娘は苦心して僧をもてなす食事を作る。


関連上映会
「山形国際ドキュメンタリー映画祭 雲南映像フォーラム」
主 催:東北芸術工科大学東北文化研究センター/山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会
近年注目を集める中国ドキュメンタリーの知られざる歴史と新芽を雲南に発見した!
今年9回目を迎える山形国際映画祭に、民博のご協力で昆明からゲストを招き、新旧のドキュメンタリー作品の上映とシンポジウムを行ないます。

PART I 雲南の民族映像事情に学ぶ
日 時:平成17年10月9日(日) 10:00~18:00
会 場:東北芸術工科大学 図書館2F AVルーム+スタジオ144
   (山形市上桜田200 TEL 023-627-2168(東北文化研究センター)

PART II 中国ドキュメンタリーの新風
日 時:平成17年10月11日(火) 10:00~18:00
会 場:山形市中央公民館4F大会議室(山形市旅篭町七日町1-2-39)

詳細は山形国際ドキュメンタリー映画祭ホームページまで。
→ http://www.city.yamagata.yamagata.jp/yidff/
お問い合わせ:山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局
TEL 03-5362-0672 FAX 03-5362-0670
Email mail@tokyo.yidff.jp