国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2007年2月25日(日)
信州の木地師

  • 日 時:2007年2月25日(日) 13:30~15:40(開場13:00)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 司 会:近藤雅樹(国立民族学博物館民族文化研究部教授・総合研究大学院大学文化科学研究科教授)
  • 解 説:木村裕樹(国立民族学博物館外来研究員・京都造形芸術大学通信教育部非常勤講師)
  • 主 催:国立民族学博物館
 

明治時代に登場した足踏み式ろくろは、二人挽きの綱引きろくろとは異なり、一人で効率よく作業ができるため、広く普及しました。ほとんど技術伝承者のいなくなった足踏み式ろくろによる挽物づくりの全容を紹介します。

上映作品 「信州の木地師」(100分)
木地師あるいは木地屋と呼ばれて来た人たちの中でも、足踏み式ろくろの操作に長じた技術伝承者は、きわめて少ない。その理由は、従来、長い間木地細工に使用されていたろくろは、ろくろの芯(軸木)に巻きつけた綱をパートナーが両手で引いて回転させる構造の綱引きろくろが次第にすたれる一方で、電動ろくろが出現するまでのあいだに用いられた短命な器械だったからです。

監修:竹村卓二(国立民族学博物館名誉教授)
協力:高津ドロティ
1980年~1981年 国際基督教大学留学
1982年ドイツ・ボン大学修士課程日本学専攻修了。1982年から日本に在住し、木地師についての研究を行う。2002年まで短期大学講師(岐阜、長野)
以来「豊樂庵」(臨済宗)を開庵(長野県須坂市)し現在に至る。
制作:2005年(国立民族学博物館)
撮影:1988年(長野県飯山市福寿町)

 

 

近藤雅樹 (国立民族学博物館民族文化研究部教授・総合研究大学院大学文化科学研究科教授(併任))
1951(昭和26)年東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。
専攻:民俗学・民具研究。著書に『おんな紋-血縁のフォークロア』『霊感少女論』『ぐうたらテクノロジー』 編著に『図説日本の妖怪』『日用品の二〇世紀』『ねがい・うらない・おまじない―欲望の造形』『図説大正昭和のくらしの博物誌』など。

木村裕樹 (国立民族学博物館外来研究員・京都造形芸術大学通信教育部非常勤講師)
2006年総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程単位取得退学。
研究テーマは『日本における木工品のろくろ成形技術にかかる研究』。会津漆器や山中漆器などの産地でフィールドワークをおこない、木地屋(木地師)と呼ばれる木工職人の技術伝承に関する研究に従事している。


定員 450名(先着順)

参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、特別展・常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。

問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報普及室普及係(電話06-6876-2151)