国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2009年1月12日(月)
新春インド映画特集「オーム・シャンティ・オーム」
企画展「インド刺繍布のきらめき―バシン・コレクションに見る手仕事の世界」関連

2009年1月11日(日) 13:30~16:20 途中休憩あり(開場13:00)
 「行け行け!インド」Chak De! India

2009年1月12日(月・祝) 13:30~16:40 途中休憩あり(開場13:00)
 「オーム・シャンティ・オーム」Om Shanti Om

2009年の新春にあたり、現在好評開催中の企画展「インド刺繍のきらめき」に関連して、2007年にインドで大ヒットしたヒンディー映画2本を日本語・英語字幕つきで上映いたします。2本ともにヒンディー映画の大スター、シャー・ルク・カーン主演の娯楽作品で、「行け行け!インド」は、女子ホッケーチームをあつかったスポーツ根性もの、「オーム・シャンティ・オーム」は、30年のときを経て転生する映画俳優の物語です。いずれも関西初登場で、映画大国インドの最新のトレンドを知ることができます。貴重な機会をお見のがしなきよう、ふるってご来場ください。

  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 定 員:450名(先着順、申込不要)
  • 参加料:無料(1月12日〔月・祝〕は無料観覧日のため、常設展を無料でご覧いただけます。)
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 共 催:インド総領事館
  • 特別協力:YASH RAJ FILMS、EROS INTERNATIONAL
  • 協 力:アジアフォーカス福岡国際映画祭実行委員会、東京国際映画祭事務局
  • 解 説:杉本良男(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
 

上映作品

「オーム・シャンティ・オーム」 「オーム・シャンティ・オーム」 Om Shanti Om
(2007年/インド/ヒンディー語/162分/日本語・英語字幕つき)
監督:ファラー・カーン
製作:ゴゥリー・カーン
脚本:ファラー・カーン、ムシュターク・シェイク
音楽:ヴィシャール=シェーカル
キャスト:シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パードゥコーン、アルジュン・ラームパール
2007年興収第1位に輝いた本作は、輪廻転生をベースにしたインドらしい恋と復讐の物語。“オーム・シャンティ・オーム”は元々ヒンドゥー教のお祈りの文句だが、ここでは主人公3人の名前を表すほか、元ネタとなった映画『借り(Karz)』(1980)の主題歌(本作冒頭にも登場)のタイトルでもある。1970年代と、その30年後のボリウッド映画界が舞台となり、シャー・ルク・カーンが70年代の大部屋俳優と、転生した30年後のスーパースターを上手に演じ分けている。新人女優ディーピカー・パードゥコーンの美しさも魅力的。映画界バックステージものとあって、過去作品のパロディやスターのそっくりさんが次々と登場、 また映画賞授賞式シーンでは、キラ星のごとき現役スターたちが大挙して出演している。ファラー・カーン監督は1965年生まれで、舞踊監督としても有名。香港映画『ウィンター・ソング』(2005)の振り付けも担当した。(松岡 環)

 

解説者プロフィール

杉本良男(国立民族学博物館 民族社会研究部教授)
専門は社会人類学・南アジア研究。インドの映画、演劇、ファッションなどのポピュラー・カルチャーや、インドのキリスト教とナショナリズムについての研究を行っている。主な著書に『インド映画への招待状』(青弓社、2002年)、『キリスト教と文明化の人類学的研究』(編著、国立民族学博物館、2006年)などがあり、また国立民族学博物館特別展「インド サリーの世界」(2005年)の実行委員長をつとめた。

 

お問い合せ先

国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
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Tel: 06-6878-8210(平日9:00~17:00)