国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2016年2月6日(土)
波伝谷に生きる人びと

チラシダウンロード[PDF:1.41MB]

みんぱくでは、東日本大震災以降、被災地の生活文化への支援を継続して実施しています。現在、震災の記憶の風化や、震災以前の生活の記憶が失われつつあることへの課題が浮かび上がっています。そこで今回、震災以前から宮城県南三陸町波伝谷の生活を撮り続けてきた我妻和樹監督作品の「波伝谷に生きる人びと」を上映します。ここでは、我妻監督と波伝谷の方々をお招きし、震災以前の生活や震災時の記憶がなぜ大事なのか、皆さんとともに被災地の将来について考えます。

  • 日 時:2016年2月6日(土)13:00〜16:15 (開場12:30)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 定 員:450名
    ※入場整理券を11:00から観覧券売場(本館2F)にて配布します。事前申込は不要です。
  • 要展示観覧券
  • 主 催:国立民族学博物館
 
波伝谷に生きる人びと
製作・配給・宣伝:ピーストゥリー・プロダクツ | 2014年 | 日本 | 135分
【開催日】2016年2月6日(土)13:00〜16:15 (開場12:30)
【監督・撮影・編集】我妻和樹
【司会】日高真吾(国立民族学博物館准教授)
【解説】政岡伸洋(東北学院大学教授)
【挨拶】野林厚志(国立民族学博物館教授)
あらすじ

宮城県南三陸町の海沿いに位置する戸数約80軒の波伝谷(はでんや)部落。東日本大震災による津波で壊滅したこの小さな漁村に生きる人びとの、震災前の日常を追ったドキュメンタリー映画。物語は2008年の3月に始まり、漁業者たちの日々の仕事や地域の年中行事、そこでの多様な人間関係などが、ゆったりとした土地の空気とともに描き出されていく。過疎化が進みながらも豊かなくらしを育んできた波伝谷の人びとの時間と、そこに寄り添う作者自身の時間。二つの時間が重なりながら、物語はやがて2011年の3月11日へと向かっていく。

監督:我妻和樹

震災前の南三陸を舞台にしたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』(PFFアワード2014 日本映画ペンクラブ賞)監督。1985年宮城県生まれ。2004年4月に東北学院大学文学部史学科に入学。翌2005年3月より、同大学の民俗学研究室と東北歴史博物館の共同による、宮城県本吉郡南三陸町戸倉地区波伝谷での民俗調査に参加。2008年の報告書完成と同時に大学を卒業し、その後個人で波伝谷でのドキュメンタリー映画製作を開始する。

■お問い合せ先
国立民族学博物館 企画課博物館事業係
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
Tel: 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)