国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2008年2月10日(日)
開館30周年記念みんぱく映画会 みんぱくシネマ―科学映画祭―「外国から見た日本文化」

「人と科学をつなぐ世界の映像」
Images that Connect Us to Science

2008年1月12日(土)~13日(日)
1月12日 13:00~17:15(15:00~15:15 休憩)
1月13日 10:30~14:15(11:25~12:10 休憩)

「外国から見た日本文化」
Japanese Culture Filmed by Others

2008年2月9日(土)~10日(日)
2月9日 12:30~17:40(14:30~15:30 休憩)
2月10日 12:30~17:45(14:30~15:30 休憩)

場 所:国立民族学博物館 講堂
定 員:450名(先着順、申し込み不要・参加無料)
共 催:国立民族学博物館 ・総合研究大学院大学・千里文化財団
助 成:独立行政法人日本万国博覧会記念機構
一部映像はWILDSCREENの好意による

時に自然科学のみに焦点が当てて紹介される科学映画には、人文社会科学分野の映画もたくさんあります。今回の「みんぱくシネマ」では、自然科学映像だけでなく人文社会科学の扱うテーマに関する映像にも重点を置いて二部構成とします。
「人と科学をつなぐ世界の映像」では、2007年3月に開催した科学映画祭に引き続き、日本の先端科学研究も含む自然科学映像を紹介します。核物理学と天文学の深いつながり、環境問題などを人々にわかりやくす伝える映像は、私たちの知的好奇心を刺激してやみません。
「外国から見た日本文化」では、外国人映像作家の視点による、日本の若者と老人、被爆者や日米のダブルなど様々なテーマで日本を描いた映像を紹介します。これらは私たち日本人にとっても日本文化を見直す良い機会となるでしょう。

■上映スケジュールと映画解説

※トークとディスカッションの時間には、アメリカ、スイスから来日したゲストによる作品解説や関係研究者との質疑応答などが予定されています。

「外国から見た日本文化」
Japanese Culture Filmed by Others

2月10日(日) 12:30~17:45(14:30~15:30 休憩)
12:30~14:20

◇あいさつと趣旨説明

「歩き遍路」
(スイス・2006年・73分・日本語音声 英語字幕)
2004年~2005年にかけて、四国88ヶ所を巡るお遍路さんへのインタビューを通じて、人はなぜ巡礼するのかを問う、スイス人映像人類学者Tommi Mendelの作品。

トークとディスカッション:
ゲスト・スピーカーMr. Tommi Mendelによるトークと、平田光司(総合研究大学院大学)、久保正敏(民博)、大森康宏(民博名誉教授・立命館大学)ほか民族学関係者・総合研究大学院大学関係者によるディスカッション。

14:30~15:30 休憩(みんぱくウィークエンド・サロン)
15:40~17:45

「White Light, Black Rain(「ヒロシマ・ナガサキ」)」
(米・2007年・120分・日本語音声)
当時の写真やアメリカ軍撮影のフィルム、被爆者が書いた絵なども交えて、20万人を超える被爆者の現在を描く、アカデミー・ドキュメンタリ賞監督スティーヴン・オカザキの入魂作。日米両国で話題となり、各地の映画祭でも上映されて多くの感動を呼んだ作品。

■ゲスト・スピーカー

Tommi●トミー・メンデル Mr. Tommi Mendel

現在、スイス・チューリッヒ大学宗教学部の研究員を努める、英独仏西のほか日本語も達者な新進の映像人類学者。世界各地をフィールド調査し、スイス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダ、フランス、イギリス、アイルランド、デンマーク、スウェーデン、オーストラリア、エジプト、中国などで映像製作マネージャも勤めてきた。今回の映画祭で上映される『歩き遍路』も、7ヶ月にわたる日本での取材による彼の作品である。夫人とともにTiger Toda Productionsを主宰。