国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2018年2月11日(日)
渡り鳥と人とのかかわり―北東アジアから考える―

人間文化研究機構北東アジア地域研究推進事業国立民族学博物館拠点関連


チラシダウンロード[PDF:2.4MB]

日本を含めた北東アジア地域は、国境を前提としての政治や経済の問題について話題になることが多いのが現状です。
そこで今回は「渡り鳥」に注目し、映画上映、講演、討論をおこなうことで日本を含めた隣接地域における新しいつながりのあり方、鳥と人のかかわり方の現在を紹介します。
そして鳥そのものがかかえる問題と同時に、鳥にかかわる各地域の文化の問題、人間と鳥との共存の形について考えます。

  • 開催日:2018年2月11日(日)
  • 時間:13:00~16:30(開場12:30)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 定員:450名(当日先着順/事前申込不要)
  • 要展示観覧券(一般 420円)
    ※入場整理券を当日11:00から講堂前(本館2F)にて配布いたします。
  • 主催:国立民族学博物館

 お問い合わせ
 国立民族学博物館 企画課博物館事業係
  〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  TEL:06-6878-8210
  FAX:06-6878-8242
  受付時間:平日(月~金)9:00~17:00

 

プログラム

13:00~13:10 趣旨説明

池谷和信(国立民族学博物館教授)

13:10~14:50 映画「鳥の道を越えて」上映

映画の舞台は監督・今井友樹の出身地、岐阜県東白川村。
あるとき祖父・今井照夫から、かつて故郷の空が渡り鳥の大群で埋め尽くされたという話を聞かされる。孫である監督は、”鳥の道”を探し求めて旅に出る。
渡り鳥の大群が渡っていた時代、村では「カスミ網猟」でどのように捕まえたのか?
なぜ渡り鳥を食べなければならなかったのか。
そしてなぜ現在は禁猟になっているのか。
旅の過程で生まれるひとつひとつの疑問を丹念に追っていく。

○2014年/日本/93分/ドキュメンタリー/企画・製作・配給 株式会社工房ギャレット

15:00~15:50 研究講演

「世界の自然と自然,人と人をつなぐ渡り鳥」 樋口広芳(東京大学名誉教授)

「ウミウからみた鳥と人のかかわり」 卯田宗平(国立民族学博物館准教授)

15:50~16:30 全体討論

登壇者:樋口広芳
    今井友樹
    卯田宗平
司 会:池谷和信

 

樋口広芳(鳥類学者・東京大学名誉教授)

東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。
(財)日本野鳥の会・研究センター所長、東京大学大学院農学生命科学研究科教授を経て、東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授。

 

今井友樹(映画監督)

日本映画学校卒業後、日本各地の基層文化を映像で記録・研究する民族文化映像研究所に入所。現在は映画制作会社(株)工房ギャレット代表。
(一社)民族文化映像研究所理事。

 

卯田宗平(国立民族学博物館准教授)

東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク機構、東洋文化研究所汎アジア研究部門を経て、2015年10月より民博。専門は環境民俗学。著書に『鵜飼いと現代中国』(東京大学出版会、2014年)など。