- 場 所:国立民族学博物館 講堂
- 定 員:450名
- 整理券は10:00より講堂入口にて配布いたします。
- この整理券をご提示いただければ、割引料金で常設展をご覧いただけます。
- 事前申込は不要です。
- 参加料:無料(ただし、常設展をご覧になる方は別途観覧料が必要です。)
- 主 催:国立民族学博物館
- チラシダウンロード[PDF:4.6MB]
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国立民族学博物館では2009年秋から<包摂と自律の人間学>をテーマに新しい機関研究を開始しました。 この機関研究と連動して、テーマにふさわしい映画を選び、研究者による解説付きの上映会「みんぱくワールドシネマ」を始めました。 第3回目は、「西アジア展示場」のリニューアルにあわせて、西アジアからイラン映画「オフサイド・ガールズ」を上映します。イラン社会の中で前向きに生きている女の子たちの姿を通して、多様な価値観をもつ国や人びとの中で、平和に共生するあり方を皆さんと考えたいと思います。
[映画解説]
女性に競技場での男性スポーツ観戦が禁じられているイランの国情の中で、首都テヘランで行われた06年のワールドカップ出場がかかる対バーレーン戦に、男装して潜り込もうとするサッカー大好き少女たちの奮闘を活写した快作。本作でベルリン映画祭銀熊賞に輝いたジャファル・パナヒ監督は、師匠のアッバス・キアロスタミ監督譲りか、ドキュメンタリー風の自然な語り口で、試合を直接映さず、大一番に臨む国民の熱狂や前向きな少女たちの息づかいを、くっきりとフィルムに焼きつけた。ラストに流れる、イラン人の拠り所として歌い継がれてきたという『おお、イラン』が、様々な抑圧に屈せず、たくましく生きる彼女たちを鼓舞するように響き、強い余韻を残す。
「イランの女子パワーを侮るべからず」 解説:山中由里子(国立民族学博物館 民族文化研究部准教授)
イラン・イスラーム共和国には女性を「守る」ために、服装や行動を規制する様々な法律がある。特に、肉体的な運動がともなうスポーツにおいて、男性と女性は隔離されている。例えば海水浴場も、スキーのゲレンデも男女別々が規則。「オフサイド・ガールズ」に描かれているように、スタジアムでのサッカー観戦も「男女、席を同じうせず」である。しかし、決して「抑圧」されているわけではない。イスラーム革命後の男女分離政策のもとでも、教育の機会は男女平等に与えられ、いまや女子の大学への進学率は男子のそれを大幅に上回るそうだ。社会的な地位の向上も目覚しく、博物館館長、大学の学部長など、組織の要職を占める女性ももう珍しくはない。