国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう

2008年8月17日(日)
「涙壺」をめぐる比較考

「涙壺」(イラン)標本番号224132、高さ30センチ、幅・奥行き11センチ

○ 話題
このいれものはイランで「涙壺」と呼ばれ、「戦場に行った夫を待つ女が、その涙をためるための壺」と語られています。涙をためる器は『聖書』の中に登場し、欧米にも存在します。その歴史と文学的表象を追って、涙の保存が様々な文化においてもった意味について考えます。

○ 話者
山中由里子(民族社会研究部助教)

○ 場所
本館展示場(2F展示場入口)