国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう

※ウィークエンド・サロンは、2016年からテーマによって実施時間が30~60分になり、さらに気軽にご参加いただけるようになります。

みんぱくの研究者が展示場で「現在取り組んでいる研究」「調査している地域(国)の最新情報」「みんぱくの展示資料」など、多彩な話題をわかりやすくお話します。

  • 会 場:国立民族学博物館 本館展示場又は特別展示館
  • 日 時:毎週日曜日 14:30~(30~60分)※都合により、予定を変更することがあります。
  • お問い合わせ:国立民族学博物館 企画課 博物館事業係 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)

開催予定スケジュール

第502回 2018年2月25日(日)
木彫家 藤戸竹喜の世界

旭川を拠点に木彫り職人として活躍した父、幼少時に育ててくれた祖母、才能を見いだし仕事を任せた阿寒湖の人びと。藤戸竹喜氏の生い立ちから、北海道を代表する作家としての近年の活動までを紹介します。講話のあと、企画展示場での解説をおこなう予定です。

○ 話者
齋藤玲子(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば、企画展示場)

○ 日時
2018年2月25日(日) 14:30~15:30


樹霊観音像(1969年制作)と藤戸氏

第503回 2018年3月4日(日)
イスラーム教育における音と文字

イスラーム教育の基礎は原典の暗記にあります。聖典クルアーンに始まり、預言者ムハンマドの言行録(ハディース)にうつります。エジプトでは暗記中心の学校教育が批判されて久しいのに対し、一般の信徒であっても原典の音に親しむことが重視されている理由を探ります。

○ 話者
相島葉月(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年3月4日(日) 14:30~15:00


カイロ国際ブックフェアのイスラーム思想コーナー

第504回 2018年3月11日(日)
特別展「太陽の塔からみんぱくへ」――東南アジアを中心に

いまから50年前、大阪万博の太陽の塔内で展示する民族資料を集めるために、20名弱の若手研究者からなる収集団が結成されました。彼らの収集は、その後、みんぱくの設立にもつながります。東南アジアを中心に、収集団の活動について、特別展をみながら紹介します。

○ 話者
平井京之介(国立民族学博物館教授)

○ 場所
国立民族学博物館 特別展示館

○ 日時
2018年3月11日(日) 14:30~15:00


フィリピン北部で収集されたイフガオ族の首狩り用背負いかご

第505回 2018年3月18日(日)
博物館資料情報の再収集 EEM北米資料とソースコミュニティとの「再会」

約半世紀前に収集されたEEM資料(北米)は、現在でも物質的にはその姿をとどめている。収集者の日記や旅程から、収集の意図と来歴を辿ることも可能だ。ところが資料情報はほとんど残っていない。資料の文化的生命力の回復のために実施した、ソースコミュニティによる熟覧調査を紹介する。

○ 話者
伊藤敦規(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年3月18日(日) 14:30~15:00


「621005(北米165)」についてコメントを残すホピの熟覧者

第506回 2018年3月25日(日)
カーストの歴史的変化――あるバラモン集団の事例

インド・ヒンドゥー社会を特徴づけているカーストという社会制度は、歴史的に大きな変化を経て今日のような姿になったと考えられています。西インドのバラモン・カーストであるチットパーヴァンという集団を事例に、近代以降の同集団の変容について紹介します。

○ 話者
松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年3月25日(日) 14:30~15:00


チットパーヴァンの「始祖」とされるパラシューラーム

第507回 2018年4月1日(日)
「田の神(タノカンサァ)」について

全国に分布する田の神信仰のなかで、鹿児島県から宮崎県西部の一部の地域に分布する石で作られる田の神(たのかんさあ)は、南九州独特の文化として知られています。ここでは、展示しているたのかんさあを中心に、豊穣を願う田の神信仰について紹介します。

○ 話者
日髙真吾(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 特別展示館

○ 日時
2018年4月1日(日) 14:30~15:00


宮崎県えびの市に伝えられる「タノカンサァ」

第508回 2018年4月8日(日)
東アフリカ民族資料収集の舞台裏

東アフリカの民族資料の収集については、収集責任者であった片寄俊英という人物にふれないわけには いかない。このトークでは、片寄が東アフリカにおいて収集した資料やアフリカ現地から梅棹忠男宛に送った手紙などをもとに、1960年代の収集状況を振り返る。

○ 話者
川瀬慈(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年4月8日(日) 14:30~15:00


タンザニア、マコンデ族の木彫(写真:六田知弘)

第509回 2018年4月15日(日)
収集団の見た独立期のオセアニア

EEM収集団は、オセアニアでの民族標本収集にあたり、ひろく太平洋地域をめぐりました。当時のオセアニアは本格的な脱植民地期を迎えており、彼らも国の移行期をつぶさに観察していました。本サロンでは、そうした当時の状況及び収集とそれにまつわるエピソードを紹介します。

○ 話者
丹羽典生(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 特別展示館

○ 日時
2018年4月15日(日) 14:30~15:00


ヴァヌアツ・マレクラ島における祖先像。太陽の塔に似ている。

第510回 2018年4月22日(日)
インド・中近東収集から時代を読む

インド・中近東で収集を担った高山龍三氏から伺った回顧談や当時の報告書を基に、1970年前後という時代を読み解きます。インド・中近東における動乱期前夜ともいえる束の間の平穏、高度経済成長期の日本と選ばれた人びとの奮闘、国民の高揚などを考えます。

○ 話者
南真木人(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 特別展示館

○ 日時
2018年4月22日(日) 14:30~15:00


1969年のボンベイ(インド) 撮影:高山龍三

第511回 2018年4月29日(日・祝)
1960年代末のメキシコとコロンビア――EEM中南米の旅

EEM(万博資料収集団)の一環として、1968年から69年にかけて、中米のメキシコとグアテマラ、南米のコロンビアを中心とする5カ国で資料収集が行われました。当時の記録を基に、波乱にとみ、知的に豊穣だった中南米の収集旅行の足跡をたどります。

○ 話者
鈴木紀(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年4月29日(日・祝) 14:30~15:00


コロンビアのオリノコ川上流で出会った人々(写真提供=大貫良夫氏)

第512回 2018年5月6日(日)
専門家が専門外に手を伸ばすとき――アフガニスタンから来た偶像

研究者は何かの学問分野の専門家でしかなく、その分野から外れたら一介の門外漢に過ぎないのは自明です。とはいえ職業柄、専門外に手を伸ばさざるを得ない状況というのも訪れます。アフガニスタン由来のEEM資料「祖先像」を例に、研究者の苦悩をお話しします。

○ 話者
吉岡乾(国立民族学博物館助教)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年5月6日(日) 14:30~15:15


アフガニスタンで入手したという「祖先像(レプリカ)」(写真:六田知弘)

第513回 2018年5月13日(日)
1960年代のアフリカ

1960年は「アフリカの年」として知られ、多くのアフリカ諸国が独立を果たしました。しかし脱植民地化は難航し、多くの国々が経済の停滞や衰退を経験します。アフリカをめぐる先進諸国の援助合戦と、それによってもたらされた弊害などについてお話します。

○ 話者
三島禎子(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年5月13日(日) 14:30~15:15


独立広場をとりまく官庁街(セネガルの首都ダカール)

第514回 2018年5月20日(日)
自由への渇望と抑圧――1960年代の東ヨーロッパ

ヨーロッパが東西に分断されていた1960年代、そこでは自由と民主主義という言葉がリアリティをもっていました。東ヨーロッパのひとびとは何を求め、どんな暮らしをしていたのでしょうか。ルーマニアを例に考えてみましょう。

○ 話者
新免光比呂(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)

○ 日時
2018年5月20日(日) 14:30~15:15


ルーマニア・チャウシュスク大統領の残した国民宮殿。

第515回 2018年5月27日(日)
失われつつあるものを、かき集めた――日本資料の紹介

万博開催のために収集された日本関係の資料は、水田稲作や畑作で使われる生業道具、暮らしのなかの生活用品、各地に残る信仰や芸能にかかわるものなど、日本社会が過去から受け継いできたものが多い。本発表では、50年ほど前に収集された日本資料の紹介を通して、1960年代の日本を考えてみたい。

○ 話者
卯田宗平(国立民族学博物館准教授)

○ 場所
国立民族学博物館 第3セミナー室(本館2F)

○ 日時
2018年5月27日(日) 14:30~15:00


全長約8メートルの蛇形を作っているようす(岡山県新見市哲西町、2017年12月)