みんぱくゼミナール
民族学の最新の研究成果をわかりやすくお伝えする講演会です。
聴講無料。事前のお申し込みは不要です。
なお、2006年4月から開催時間が13時30分からになります。
会 場:国立民族学博物館 講堂
日 時:毎月第3土曜日 13時30分〜15時00分(13時00分開場)
定 員:450名(先着順)
お問合わせ:国立民族学博物館 06-6876-2151(代)まで

2006年度開催スケジュール

第347回 3/17(土) カメラが見つめた聖地・巡礼
サンチャゴ・デ・コンポステラへの道
ミッシェル・ラヴェドリン、大森康宏(民族文化研究部教授)
開館30周年記念特別展「聖地★巡礼─自分探しの旅へ─ 」関連
東洋の巡礼ではめぐるものが多く、西欧の巡礼は出発したら同じ場所にはもどらない直線的なものが多い。巡礼は歩いて反省し、奇跡の起きた聖地ではそのご利益を求めます。映像によって巡礼をめぐるさまざまな様子を比較してみましょう。
第346回 2/17(土) 狂気の文化? ─ マレーシアにおける文化結合症候群
村の婚約式(マレーシア、ヌグリ・スンビラン州)
信田敏宏(研究戦略センター助教授)
マレーシアで観察されるラターという現象は、医学の世界では文化と結びついた精神疾患の一種と見なされていますが、はたして本当にそうなのでしょうか?撮影したラターの映像を見ながら、検討してみたいと思います。
第345回 1/20(土) インドの社会変動 ─ 街の暮らし、村の暮らし
ウダイプルのラーム・レワリ祭(2005年9月)
三尾 稔(民族社会研究部助教授)
ここ10年あまりの間の目ざましい経済発展によってインドは大きく変わりました。変貌著しい都市と改革の波から取り残されつつある村落部を対比させながら、インドの社会変動のゆくえを探ります。
第344回 12/16(土) 描かれたアイヌの文化
マチコル(結婚式)の図
佐々木利和(先端人類科学研究部教授)
19世紀半ばころまでの日本画の中にアイヌの人びとのさまざまな文化や習慣を画題とした「アイヌ絵」があります。日本人が描いたこれらの「アイヌ絵」を紹介しながら、文化を描くということについて考えてみたいと思います。
第343回 11/18(土) 西アフリカのプリント布に見るジャワ更紗の影響
キャッサバ糊で防染したアデレオニコ布
井関和代(大阪芸術大学教授)
特別展「更紗今昔物語 ─ ジャワから世界へ ─ 」関連
欧州人が三角貿易活動を開始したのは15世紀末からです。日本に欧州やアジア産布製品が運ばれたように、西アフリカも同様でした。植民地以降のアフリカ布にみるジャワ更紗の影響について紹介します。
第342回 10/21(土) 更紗今昔物語 ─ 世界からジャワへ,ジャワから世界へ ─
マリの首都、バマコの娘たち
吉本 忍(民族文化研究部教授)
特別展「更紗今昔物語 ─ ジャワから世界へ ─ 」関連
秋の特別展関連講演として,ジャワ更紗のデザイン・ソースが海外からもたらされたものであったこと,ジャワ更紗のデザインと技術が19世紀以降にひろく世界に展開していることを解説します。
第341回 9/16(土) みんぱくの舞台裏 ─ 資料を活用し、資料をまもる
加温空気による大型木造漁船の殺虫処理(南アジア展示場)
園田直子(文化資源研究センター助教授)
展示をみんぱくのおもての顔とすれば、その舞台裏では多くの活動がおこなわれています。ここでは資料の有効活用をささえる、舞台裏の仕事を具体的な事例をもとに紹介していきます。
第340回 8/19(土) 展示場の資料を数える
展示場のさまざまな資料
山本泰則(文化資源研究センター助教授)
民博の展示場には資料がいくつあるでしょうか? 一見なんでもないこの問いに正確に答えることはそう簡単ではありません。このことをきっかけに、標本資料を情報化するむずかしさとおもしろさについてお話しします。
第339回 7/15(土) シシの芸能 ─ 日本の獅子舞の諸相
箱根・仙石原の湯立獅子舞
笹原亮二(民族文化研究部助教授)
7世紀に朝鮮半島から日本に伝わった獅子舞は、北海道から九州・沖縄まで各地で見られ、我々に最も馴染みのある民俗芸能です。獅子舞が日本に受容された後、各地に伝播・定着していった経緯を考えます。
第338回 6/17(土) 20世紀の石器人タサダイは本当に存在したのか ─ メディア時代における「真実」の意味
おこした火をみつめるタサダイ族の父子(1972年) 撮影:John Nance
菊澤律子(先端人類科学研究部助教授)
70年代に洞窟で暮らす石器人として有名になり、その後自身の真贋をめぐる論争にさらされたフィリピンの一民族をめぐる真実と虚実について、報道の対象者・送り手・受け手それぞれの利益という視点から考察します。
撮影:John Nance
第337回 5/20(土) 西アフリカから世界へ ─ 移動する商人の歴史と現在
セネガル河を隔ててモーリタニアを臨む
三島禎子(民族社会研究部助教授)
商いは古くからある人の営みです。移動しながら商いをする商人は、ものだけでなく知識や文化や制度などさまざまなものを運びました。このようなアフリカの商人に注目して、過去から現在のアフリカ経済を再考したいと思います。
第336回 4/15(土) 触らぬ神に当たりなし ─ 五感で拓く新たな人類学
耳、鼻、口、手を駆使する花を見ない花見(大阪の桜の名所・造幣局の通り抜けにて)
広瀬浩二郎(民族文化研究部助手)
企画展「さわる文字、さわる世界─触文化が創りだすユニバーサル・ミュージアム─」関連
視覚を使えないという常識(5−1=4)ではなく、視覚を使わない非常識(5−1=6)から得られるユニークな人生論。企画展「さわる文字、さわる世界―触文化が創りだすユニバーサル・ミュージアム―」の趣旨を中心に、障害を異文化としてとらえるおもしろさを紹介します。