国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2009年9月27日(日)
伝統芸能パンソリによる韓国文化の理解

本研究公演は、韓国の伝統芸能パンソリの舞台公演およびワークショップを通して韓国文化の理解を図ろうとするものです。舞台公演では、有名な古典演目を「一人語り」「オペラ形式」の形で演じ、親しみやすい 「民謡」の舞台も用意しています。日本語字幕はもちろん、古典文化をわかりやすく楽しく鑑賞できるパンフレット等を準備し、韓国文化をよりよく知ってもらいます。ワークショップでは、“口伝”を伝承形態の基本とするパンソリが実際どのような形で師匠から弟子に伝えられるのかを実演し、たんなる公演では知りえないパンソリの世界を体験してもらい、参加者に「本物を実際に」体験学習していただく機会を提供します。 朝倉敏夫(民族社会研究部教授)

  • 2009年9月27日(日) 13:30~16:30(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 定員:450名〈要申込〉
  • 参加料:無料 (ただし、特別展・常設展をご覧になる方は別途観覧料が必要です)
  • 主催:国立民族学博物館
  • 参加方法:
    往復はがきに住所・氏名(返信用おもてにも)・年齢(任意)・電話番号・参加希望人数(本人を含め4名まで)を明記のうえ、「9月27日研究公演」と書いて下記までお申し込みください。応募者多数の場合は抽選となります。なお、参加申し込みされた方の個人情報は、研究公演のみに使用いたします。
  • 申込先:
    〒565‐8511 大阪府吹田市千里万博公園10番1号
    国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
    申込受付は終了いたしました。
  • チラシダウンロード[PDF:860KB]
お問い合わせ
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
TEL : 06-6878-8210(平日9:00~17:00)

【出演者】
南海星〈ナム ヘソン〉
現在、韓国の重要無形文化財第5号パンソリ『水宮歌』 技能保有者候補であり、1985年に春香祭全国パンソリ名唱大会で大統領賞を受賞、2006年には桐里国楽大賞を受賞するなど、“名唱”と呼ばれる数少ない歌い手の一人として活躍中である。日韓の文化交流にも積極的で、2007年には「日韓語り芸――落語とパンソリの夕べ」公演を日韓両国の国立劇場で行ない話題を呼んだ。
 
安聖民〈アン ソンミン〉
在日3世。大学卒業後、在日同胞の民族教育に献身するかたわら、民族文化牌マダンの活動においても中心的役割を担う。1998年に韓国に留学、南海星に師事。2001年に第1回亀尾全国国楽大会にて奨励賞受賞、2007には第77回南原春香国楽大典にて海外同胞賞を受賞する。現在、立命館大学、大阪産業大学で韓国語を教えながら、公演活動を行っている。
 
演目・ワークショップ内容
(1)パンソリについての解説(朝倉敏夫教授)
(2)公演(演目は変更の可能性あり)
伝統芸能パンソリによる韓国文化の理解
第1部
  1. 雑歌「セタリョン(鳥打令)」
  2. パンソリ「赤壁歌」より“曹操が弓を打つ”場面
  3. パンソリ「興甫歌」より“興甫が瓢を割る”場面
第2部
  • 唱劇「春香歌」“御使相逢―李夢龍が春香の母と再会する”場面
  • パンソリ「水宮歌」より“スッポンが地上に向かう”場面
  • 民謡「珍島アリラン」
(3)ワーク・ショップ
  • 口伝されるパンソリの伝承スタイルを実践披露
  • 有名な曲を一曲、会場全体(あるいはグループごと)で体験学習する