国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

パプアニューギニアの歌と踊り 演奏曲目

演奏曲目

●KUNDU MAMBU
 パプア・ニューギニアの典型的伝統社会を表す狩猟の様子を歌と踊りで表現したものです。踊り手3名が猟人、豚、猟犬を演じます。豚は、他部族との抗争後の和平の儀式の貢ぎ物、結婚のさいの結納品、収穫の祝いの供え物として、パプア・ニューギニアでは重要な蛋白資源となる財産です。

 ジャングルの中に豚が入り込みます。猟人のためにフルートが鳴ります。東セピック州のサキズムリズムに合わせてクンヅーが鳴ります。ステージ両サイドの2名によって、蝶々が演じられ、猟人が登場します。

●ASIKO,PNG
 アシコ(ASIKO)は北ソロモン州ブーゲンビル島のブイン地域のお祝いの歌です。この曲は、レイモンド・ランガティンが作曲した「pNG」と題するグループの愛国テーマ曲の前の導入曲として、パィアス・ワジ振り付けの踊りを伴って演奏されます。
訳詞(部分) 遠くまで行くなら立ち止まってハローといえよ。
険しい森を通っていくと
そこに一か所だけ知っている場所がある。
だから考えないでためらわないで、どんどん進みなさい。
そうすれば、気分がよくなり
天上の楽園の中にいる気分になるよ。

●AHZAFIGA,KESKES
アフザフィガ(AHZAFIGA)は、バナナを意昧するモロベ州の言葉です。この曲は、モロベ州マークハム渓谷に住む人々のバナナの豊作を表す踊りを伴った歌で、満月の日に老いも若きもこの歌を歌い踊ります。ケスケス(KESKES)は、マヌス州の愛し合う若い男女を表現した踊りです。
 
●YA-INURA/DAUDAI-E
この2つの踊りは、ウェスタン州でキワイダンスと言われるものです。男性だけの踊りで、YA-INURA,DAUDAI-Eとも嵐を意昧します。
 
●MUNDRA-E
太陽の輝きがもっと強くなって体があたたまるよう願いながら子供たちが歌う歌です。ムンドラ(MUNDRA-E)はマヌス地方の言葉で太陽を意昧します。
 
●WOMBUN
東セピック州のチャムブリ湖のワムブン(WOMBUN)村の踊りで、村の老若男女が、お祝いのさいに踊ります。
 
●ORA SANGIO
これは、バナナを題材にしたモロベ地方の伝統舞踊のひとつです。お祝いのさい、男性にも女性にも踊られる舞踊です。
 
●FISHING DANCE
この踊りは、パプア・ニューギニアの海岸地方の漁業の様子を表現したもので、パィアス・ワジのオリジナルです。歌は東セピック州、モロベ州のものです。
国際交流基金作成:「カイオジ文化グループ・公演プログラム」から転載 】