国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

イベント・ワークショップ

2010年3月21日(日) ~3月22日(月)
表現で出会う・表現でつながる:「影で出会う・影でつながる」

  • 日時 : 2010年3月21日(春分の日)、22日(月、振り替え休日)
    21日 13:00~17:00
    22日 10:00~15:00
  • 会場 : 国立民族学博物館 特別展示場
  • 主催 : 国立民族学博物館
    (文化資源プロジェクト「表現で出会う・表現でつながる」
    代表 国立民族学博物館特別客員教授 西 洋子)
  • 共催 : 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)
    (「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」
    研究代表 岡山県立大学 工学部教授 渡辺富夫)
  • チラシダウンロード[PDF:1.1MB]
 

みんぱくでの公開ダンスワークショップが、新しいメディア技術との出会いによって、再出発します。今回のテーマは、「影で出会う・影でつながる」です。少しでも光があれば、誰にでも、また何にでもついてくる影。ふだんはあまり意識しないけれど、影は人やものの存在を伝える、私たちにとって大切な存在です。世界には、東南アジアのワヤンに代表される、影を使った優れた表現のかたちが数多くあります。このワークショップでは,ワヤンと自分のからだが,そしてさまざまな人同士が,影で出会い・つながり合いながら,一緒に新しい表現を創りだしていきます.私たちが「共にある」あり方や、異文化に身体から接近することの意味が,影を介したつながりと,創り合う表現からみえてくるでしょうか・・・.ワークショップでは、東京を拠点に活動する≪みんなのダンスフィールド≫のメンバーと関西の参加者が一緒になって,からだでの表現を楽しみます。障害のある人やない人、女性や男性、子どもや大人・・・、さまざまな人々とみんぱくの展示が,そして共創を支援する新しいメディア技術が,『表現で出会う・表現でつながる』2日間です。

“博物館での身体表現ワークショップ”に興味をもたれた方、春の休日を過ごしにみんぱくにいらっしゃいませんか。今回から、ワークショップとパフォーマンスに参加して下さる方を以下の通り募集いたします。全てが動きはじめる春、みんぱくで思いっきりからだを動かして表現してみましょう。2日間のワークショップですが、見学はどちらか1日だけでも大歓迎です。教育や福祉、博物館活動に関心をお持ちの方、身体表現に興味のある方など、多くの方々の参加と見学をお待ちしています。

 

 

プログラム

 

2日間のプロセスは全て公開です。簡単な受付をすませたら、ご自由にご見学下さい。
身体での表現活動とパフォーマンスに参加される方を15名募集します。詳しくは下記をご参照ください。
会場は全て、国立民族学博物館特別展示場です。

 

3月21日(日、春分の日)

 

13:00~
『影』:出会う・つながる

自分の影、仲間の影、いろいろなものの影。大きなスクリーンに影をうつしだすと,からだ同士が自然につながりたくなったり,大きさを変えたり,重なり合ったり・・・影と出会う,影で出会うことで,新しい世界がひろがります.
15:00~
『ワヤン』:出会う・つながる

展示場見学とみんぱく教員の解説を通して、東南アジアの影絵を使った表現と出会います。また、ワヤンと自分の影とが一緒に動くことを試みたり,CRESTで開発された,影や光と音のインタフェースを使って,身体での表現を通してワヤンとの新しいつながりを試みたりします.影を介したワヤンと身体との出会いとつながりから,みなさんのなかには,どんな物語が生まれてくるのでしょうか。

 

3月22日(月、振り替え休日)

 

10:00~
出会いとつながりの身体表現

前日の活動を活かしながら,みんなで紡ぎだした出会いとつながりの物語を,影で表現するワークショップを展開し,ひとつの作品にまとめていきます。
12:30~
昼食休憩
13:30~
パフォーマンス

特別展示場1階の大きなスクリーンを使って、グループごとに創りあげた作品のパフォーマンスを行います。

 

参加申し込み方法

 

2日間のプロセス全てに参加できる方なら、どなたでもダンス創りとパフォーマンスに参加して頂けます。但し、ワークショップの進行の関係上、公募での参加は15名といたします。下記の要領で参加申し込みを受け付けます。応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。あらかじめご了承ください。

〈申込方法〉
往復はがきに、参加を希望される方の住所・氏名・年齢・電話番号・このワークショップに期待することを書き、
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1国立民族学博物館情報企画課情報企画係 宛てにお送り下さい。
お申し込みはがき1枚につき、2名様まで。返信はがきにも申込者の住所、氏名をご記入下さい。参加お申込みいただいた方の個人情報は、本事業に関する目的以外では使用しません。
〈締切〉
3月5日(金)必着。応募者多数の場合は抽選とし、結果を3月10日頃までに返信はがきにてお知らせします。
〈お問い合わせ〉
国立民族学博物館
情報企画課情報企画係 06-6878-8532

≪みんなのダンスフィールド(Inclusive Field for Dance)について≫

年齢や性別、からだの大小や障害の有無などにかかわらず、さまざまなな“みんな”が集まり、からだや動きで、“共に”表現するダンスグループ。それぞれの個性が響きあうinclusiveなフィールドを目指して、1998年から地域社会での活動を開始した。誰でも参加できる定期的な活動のほかに、毎年のパフォーマンス(計9回)、学校・児童館等との交流会,教育・福祉関係者等を対象とするワークショップなどを積極的に展開している。
http://homepage3.nifty.com/inclusive-dance/index.html

≪CRESTについて≫

CRESTは社会的・経済的ニーズの高い科学技術の開拓、創造を育成するため独立行政法人科学技術振興機構が助成する事業全体を指す。今回の表現ワークショップを共催するのは、その中の「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」研究領域の「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」研究プロジェクトである。このプロジェクトでは、観客があってこそ成立するメディア芸術の創造支援を対象として、身体性を活かして演者と観客が一体化するメディア場を創出する技術を確立している。