国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

イベント・ワークショップ

2011年6月5日(日)
公開ワークショップ・パフォーマンス 表現で出会う・表現でつながる 「インド刺繍~思いと出会う・願いでつながる~」

チラシダウンロード[PDF:980KB]

今年もみんぱくで、身体表現のワークショップがおこなわれます。今回のテーマは、「インド刺繍~思いと出会う・願いでつながる~」です。「刺繍って、針で布に縫いつけるものじゃないの?」「小さな刺繍から、どうやって"からだの表現"が生まれるの?」・・・。、そして共創を支援する新しいメディアが、≪表現で出会う・表現でつながる≫1日です。。

インド刺繍は、すきまなく縫いこまれた繊細な文様、鮮やかな色彩、キラキラと輝きを放つミラーなど、魅力的な表現のかたちをもっています。それは日々の暮らしの中で育まれ、縫い手の心がこめられた美しさにあふれています。このワークショップでは、インド刺繍を通して、さまざまな人たちの思いや願いと出会い、つながり合いながら、からだでの表現を楽しみます。また、新しいメディア技術を用いて、「針やミラーになったような気持ち」で広い空間に表現を創りだす体験もします。からだから異文化に接近することで、どんな感覚が芽生えるでしょうか。このワークショップでは、東京を拠点とする≪みんなのダンスフィールド≫のメンバーと関西の参加者とが一緒になって、表現活動を展開します。障害のある人やない人、女性や男性、子どもや大人・・・、博物館という場で、さまざまな人の個性と感性が、思いと願いが、そして共創を支援する新しいメディアが、≪表現で出会う・表現でつながる≫1日です。

  • 日時:2011年6月5日(日) 10:00~16:30
  • 場所:国立民族学博物館
  • 主催:国立民族学博物館
    • 文化資源プロジェクト「表現で出会う・表現でつながる」
    • 代表 : 西洋子(国立民族学博物館特別客員教授)
  • 共催:科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(JST CREST)
    • 「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」
    • 研究代表:渡辺富夫(岡山県立大学 工学部教授)
  • みんなのダンスフィールド

本ワークショップは2011年3月19・20日の開催を予定しておりましたが、東北地方太平洋沖地震の影響により、ワークショップの日程と内容の一部を変更しました。被災された方々に心よりお見舞いを申し上げ、早期の復興を祈念いたします。

 
≪JST CRESTについて≫

JST CREST は社会的・経済的ニーズの高い科学技術の開拓、創造を育成するため独立行政法人科学技術振興機構が助成する事業を指す。今回の表現ワークショップを共催するのは、その中の「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」研究領域の「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」研究プロジェクトである。このプロジェクトでは、観客があってこそ成立するメディア芸術の創造支援を対象として、身体性を活かして演者と観客が一体化するメディア場を創出する技術を確立している。

≪みんなのダンスフィールド(Inclusive Field for Dance)について≫

[img] 年齢や性別、からだの大小や障害の有無などにかかわらず、さまざまな"みんな"が集まり、からだや動きで、"共に"表現するダンスグループ。それぞれの個性が響きあうinclusive なフィールドを目指して、1998年から地域社会での活動を開始した。誰でも参加できる定期的な活動のほかに、毎年のパフォーマンス(計9 回)、学校・児童館等との交流会、教育・福祉関係者等を対象とするワークショップなどを積極的に展開している。http://homepage3.nifty.com/inclusive-dance/index.html

 

プログラム

身体での表現活動とパフォーマンスに参加される方を20名募集します(参加費無料。但し保険料50円を頂きます)。詳しくは下記をご参照ください。なお、ワークショップは全て公開です。1Fエントランスホールで簡単な受付をすませたら、ご自由にご見学下さい。ワークショップの活動場所は、受付時にご案内いたします。

6月5日(日) 受付:10:00~ 1F エントランスホール

布製コースター(約10cm角)に、アイヌ語でオホと呼ばれるチェーンステッチの技法で刺しゅうをします。

10:10~ インド刺繍の世界と出会う
インド刺繍の世界とからだで出会うために、針になってあそぶ、布であそぶ、糸とあそぶ、鏡であそぶ・・・いろんなあそびを、みんなで楽しく体験してみま しょう。みんぱく教員のお話を聞いたり、テーマ別のあそびコーナーをまわりながら、心とからだをほぐして、新しい世界との出会いを試みます。
12:00~ 昼食・休憩
13:00~ 出会いとつながりの身体表現
グループごとに表現を深めながら、ひとつの作品にまとめていきます。インド刺繍との出会いから、何を感じ取り、何が生まれてくるのでしょうか。モノや技術と一緒に、人とつながり合って、それぞれの物語をからだで紡いでいきましょう。
15:30~ 公開パフォーマンス
みんぱくエントランスホールをステージにして、グループごとに創りあげた作品の公開パフォーマンスをおこないます。客席をもうけてありますので、自由にご鑑賞ください。

参加申し込み方法

[img]1日のワークショップのプロセス全てに参加できる方なら、どなたでもご参加いただけます。公募での参加定員は20名です。下記の要領で参加申し込みを受け付けます。応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。あらかじめご了承ください。

〈申込方法〉

  • 郵便はがきによる申込方法
    往復はがきに、参加を希望される方全員の住所・氏名・年齢・電話番号・このワークショップに期待することを書き、 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館情報企画課展示グループ 宛にお送り下さい。 お申し込みはがき1枚につき、4名様まで。返信はがきにも申込者の住所、氏名をご記入下さい。参加お申込みいただいた方の個人情報は、本事業に関する目的以外では使用しません。
  • E-mailによる申込方法
    送信される内容には、はがきでのお申し込み内容と同じことをご記入のうえ、 danceworkshop11@idc.minpaku.ac.jp までご送信下さい。メール1件につき4名様まで参加を受け付けます。こちらも5月20日までを締切とし、抽選結果等を5月27日頃までに返信します。

〈締切〉
5月20日(金)必着。応募者多数の場合は抽選とし、結果を5月27日頃までに返信はがきにてお知らせします。

お問い合わせ
国立民族学博物館
情報企画課展示グループ  06-6878-8532