国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

イベント・ワークショップ

2012年10月21日(日)
鵜鳥神楽《みんぱく公演》
企画展「記憶をつなぐ―津波災害と文化遺産」関連

チラシダウンロード[PDF:2.1MB]

東日本大震災から1年半が過ぎ、被災地は少しずつ復興へ向けて進み始めています。みんぱくでは震災後、有形・無形の文化遺産の復興支援を中心に活動を続けており、その取り組みの一環として、9月27日より企画展「記憶をつなぐ─津波被害と文化遺産」を開催します。本展示は、みんぱくがこれまで支援してきた文化遺産の実情をより多くの人に伝え、関心をもっていただくことを目的としています。この関連催しとして岩手県下閉伊郡普代村(しもへいぐんふだいむら)の鵜鳥神楽の公演をおこないます。伝承されてきた三陸沿岸部の文化を実際にご覧いただき、東日本大震災と東北地方へ再度まなざしを向けてもらう機会となればと思います。

  • 日時:2012年10月21日(日) 
       13:00~14:30(12:30開場)
  • 会場:国立民族学博物館 講堂(定員450名)
  • 参加無料・申込不要・先着順
  • 主催:国立民族学博物館
  • 共催:NPO法人WARP-LEE NET
  • 協力:追手門学院地域文化創造機構
 

「鵜鳥神楽」(うのとりかぐら)

「鵜鳥神楽」は岩手県下閉伊郡普代村に鎮座する鵜鳥神社の獅子頭である「権現(ごんげん)様」を奉じて演じられる、岩手県を代表する民俗芸能です。毎年1月から3月にかけて、1年おきに沿岸部の北と南に点在する「宿」を訪ねて公演する「巡行(じゅんぎょう)」をおこなってきました。鵜鳥神楽の巡行は沿岸部に暮らす人びとの願いに応えるかたちでおこなわれるため、喜びと畏敬の念をもって迎えられて、今日まで連綿と続けられてきました。沿岸部の人びとは1年おきに訪れる鵜鳥神楽の祝福を心待ちにしてきたのです。しかし、東日本大震災が沿岸部にもたらした壊滅的な被害によって、宿の多くが失われてしまいました。そこで企画展「記憶をつなぐ ― 津波災害と文化遺産」開催を機に、地域とともに再生の道を歩み始めた鵜鳥神楽を大阪に迎えて、民俗芸能の復興を祈ります。

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出演

鵜鳥神楽 神楽衆 うのとりかぐら かぐらしゅう(岩手県下閉伊郡普代村)

太鼓・胴取(どうとり):三上 岩富
鉦(しょう)・神歌:木村 義男
鉦・太鼓:畠山 源一
舞手(まいて):工藤 淳泰
舞手:工藤 伊大
鉦:笹山 英幸

演目

1.座揃(ざぞろ)い
2.清祓 (きよはらい)
3.山(やま)の神(かみ)
4.恵比寿舞(えびすまい)

司会

司会:日髙真吾(国立民族学博物館准教授)

解説

解説:橋本裕之(追手門学院地域文化創造機構特別教授)

お問い合わせ

〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 民族学資料共同利用窓口
TEL : 06-6878-8213