国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

イベント・ワークショップ

2016年7月17日(日)、7月31日(日)
コンサート「音楽でつなぐ中央・北アジア」
中央・北アジアを駆けめぐる―夏のみんぱくフォーラム2016 関連

チラシダウンロード[PDF:1.28MB]

新しくなった中央・北アジア展示に関連した「中央・北アジアを駆けめぐる—夏のみんぱくフォーラム2016」の一環として、中央・北アジアで調査研究や音楽活動をしている演奏家を迎え、エントランスホールで解説付きコンサートを開催します。

  • 開催日:2016年7月17日(日)、7月31日(日)
  • 時間:各回13:00~14:00
  • 場所:国立民族学博物館 エントランスホール(本館1F)
  • 参加無料
  • 申込不要
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL : 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
【Day1】7月17日(日) サハの口琴(こうきん)

イベント情報

シンプルな形状からは想像も出来ないようなあらゆる音色を表現する口琴。ロシア連邦の北東部にあるサハ共和国では国民の間で広く慣れ親しまれてきました。口琴は独特な生命力を宿すと考えられており、鳥のさえずり、ウマの疾走、氷のしずくなど、自然の目覚めや長く厳しい冬の後に訪れる春をテーマにした曲が多く演奏されます。当日はこのような口琴を通じて見えるサハの人々の文化や世界観についても解説します。

奏者・解説:直川礼緒(ただかわれお)

日本口琴協会代表。東京音楽大学付属民族音楽研究所公開講座講師。世界各地の口琴フェスティバル、民族音楽シンポジウム等に参加。2002年国際ホーメイ(喉歌)フェスティバル口琴部門優勝(ロシア連邦トゥヴァ共和国)。2005年ロシア連邦サハ共和国市民名誉勲章受賞、サハ共和国文化功労者。演奏活動のほかにも、口琴奏者の招聘公演の企画・制作多数。

【Day2】7月31日(日) カザフ草原の調べ

イベント情報

中央アジアのカザフ人が、深い思い入れをもつ楽器がドンブラです。二弦をあるときは激しく、あるときは優雅につまびき、悲しみも喜びも表現してきました。祝宴では必ず誰かがドンブラを弾き、皆が歌い始めます。また、ラクダの皮とウマの尻尾を使った不思議な楽器コブズは、漂泊の詩人の伝説とも結びつき、生死についての思索へといざないます。新展示に登場する楽器の魅力を、ぜひお楽しみください。

奏者:イナーラ・セリクパエヴァ

カザフスタン共和国の首都アスタナ出身。国立ユーラシア大学音楽部(現アスタナ音楽アカデミー)卒業後、アスタナの国立民族楽器オーケストラや同アンサンブル「シャルクマ」にソリストの1人として所属。先代ローマ法王ヨハネパウロ2世はじめ、国賓の歓迎式典などで活躍。2009年から拠点を日本に移し、関西を中心にコンサートなどで活動中。

奏者・解説:高橋直己(たかはしなおき)

中央アジアの民謡研究者。2002年より現地へ渡り、カザフスタンやキルギスで伝統音楽を学ぶ。2015年より歌手 N.ジャンペイソフ(カザフスタン共和国文化功労者として叙勲)にカザフ民謡を師事。カザフスタン・日本学生フォーラム2012(筑波大学)での講演など研究発表多数。