国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

夏休みインドネシア芸能ワークショップ

夏休みインドネシア芸能ワークショップ

人形芝居ワークショップ 2003年8月24日(日)

福岡正太(博物館民族学研究部助手)

 

インドネシア・ジャワ島西部の伝統的な人形芝居、ワヤン・ゴレックを体験しました。使った人形は、マハーバーラタとラーマーヤナにでてくるもの。キャラクターによって顔も大きさも違います。
 
ワヤンゴレック
 
 
参加者の声

URY_さん
異文化に触れることができて、たいへん楽しかったです。個人的には日本の文楽との共通点や違いを比較したり、各々の人形のキャラクターを学んだり、楽しみ方が深い世界です。
Y_RIさん
はじめてのことだったのですごく楽しかったです。
たたじゅんさん
今回のように実践や活動が何らかの形となっていくのは、おもしろい(充実感がある)と思った。
setu_さん
と~~っても楽しかったです。
北村眞由美さん
一番印象に残ったのは、皆で劇をしたこと。はじめはどうなるかと思ったが、皆で協力して(はじめて会った人なのにふしぎ)何とかなった。劇で直接やるよりビデオの方が劇そのものがみられておもしろかった。
みぽりんさん
すんごくたのしかった!
Kaekoさん
人形製作についてももっと知りたい。楽器のことや音楽についても。お芝居のストーリーやいわれなどについて。
青木美智江さん
初めての参加でしたが、楽しくできました。
乾千恵さん
人形を見られるだけでもドキドキでしたが、まさか「演じる」側に回れるとは!やはりムズカシイけど、面白く、奥深い世界だと実感しました。ワヤンゴレの現地での映像もいろいろ見せていただいてうれしかったです。
古谷ママさん
劇をしたり、皆で協力して一つ作品を作ることがとても楽しかった。
まぁくんママさん
初めて会った人々と一つのチームで何かを作るというのは楽しかった。
大のまさゆきさん
インドネシアにこんなのがあるとは思わなかった。
at homeな雰囲気が大変良かったです。研究公演も是非見てみたいです。
楽しかったです。現地のビデオを拝見している時、ふと河内音頭に聞こえて不思議に思った。どこかでつながっているかも
人形は見ためより重かった。
今回はじめてワークショップに参加しましたが、こんなに楽しい企画があることをはじめて知りました。もう少し、関心を持ってみんぱくの情報をチェックしておきたいと思いました。

 

ワヤン・ゴレックとは?

インドネシア・ジャワ島西部をふるさととするスンダ人の伝統的な人形芝居です。ガムランを伴奏として、1人の人形つかいダランが、語り歌いながらたくさんの人形をあやつります。割礼や結婚などの儀式に際してよく演じられ、上演は夜9時頃から始まり翌朝の4時頃まで続くのが普通です。西ジャワでは、子どもから大人まで、このワヤン・ゴレックの1晩の上演を楽しみにしています。
 

スタッフより
ball 前半では、デモンストレーションのビデオを見ながら、人形の基本的な操り方を体験していただきました。簡単そうに見えますが、人形を生き生きと操るためにはいろいろな技が必要なんですね。
後半の人形を使って簡単な物語を作る試みでは、皆さんが積極的に参加し、素晴らしい作品ができましたね。でもちょっと熱が入りすぎて人形のキャラクターよりも操る人のキャラクターの方が強く出ていた方もいたようです。次のチャンスには、人形になりきってそのキャラクターを表現することに挑戦してみてください。
とにかく、皆さんがこのワークショップを楽しんでくださったのがなによりです。ありがとうございました。<福岡正太>
ball めったにさわる機会のない人形を操っておられた皆さんのうれしそうな笑顔をみられただけで参加したかいがありました。
それにしても初めて出会った人たちがグループになってアッというまにどのチームもステキな芝居のストーリーを考え出されたのには感心しちゃいました。またやりましょうね。<やまどん>
ball ワヤン・ゴレックの人形が、参加者の方々の手によってイキイキと動き出していった様子が印象的です。短時間のあいだに人形を操り、楽器で伴奏をつけてお話を作りあげていったパワーは?すごい!?と思いました。