国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「越境する民族文化―いきかう人びと、まじわる文化」

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越境する民族文化
1999年9月9日(木)~2000年1月11日(火)
   
日本語
Indonesia
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 民族文化は経済優先のグローバルなシステムにのみ込まれて、衰退し消滅する運命にあるのでしょうか。われわれの答えはもちろんノーです。極北・熱帯・砂漠などに住む先住民のエスニック・アート、日本で愛好されるインドネシアのガムラン、アメリカで人気を博す和太鼓、ハリウッドより製作本数の多いインド映画など、民族文化には秘められた活力があります。また、日本に暮らす外国人とその文化の多様性、あるいは西暦一色に染まらない世界各地のカレンダーにも、越境する民族文化のしたたかな足跡が認められます。このように世界は一体化するだけでなく、同時に多言語・多民族・多文化の共存へと向かいつつあるということを、示そうとする特別展です。
展示点数 約1,800点

解 説 書
 
解説書
目次
『越境する民族文化』によせて 石毛直道
総説-なぜ「越境する民族文化」なのか 中牧弘允
[第1部-越境の諸相]
多言語化する日本社会 庄司博史
「自分」を確かめるための音楽 寺田吉孝
インド映画、越境の秘密 杉本良男
[越境の時空間]
暦の時間、時計の時間 中牧弘允
地図の上の民族 齋藤 晃
[第2部-先住民の主張]
世界のなかの聖地ウルル -オーストラリア中央砂漠のアボリジナル 松山利夫
芸術にみる伝統と近代 -イヌイットの滑石彫刻と版画 岸上伸啓
アマゾンのシャーマニック・ヴィジョン -死者の蔓、アヤワスカ 中牧弘允
カラハリ砂漠のアーティスト -サンの絵画、親指ピアノ、ダンス 池谷和信
 
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特別展関連催し物

越境する親指ピアノ ギャラリートーク&ミニコンサート
 
 


主 催 : 国立民族学博物館、財団法人千里文化財団
後 援 : NHK大阪放送局
協 力 : アジア映画社、大阪市交通局、大阪人権博物館、大阪高速鉄道、北大阪急行
関西沖縄文庫、京都駅ビル開発、神戸アジアタウン推進協議会、
児童育成協会こどもの城、全米日系人博物館、大英図書館、多文化共生センター、
鳥取県園芸試験場、西日本旅客鉄道、日本万国博覧会記念協会、阪急学園池田文庫、
阪急電鉄、阪急バス、フランス国立図書館、フランス国立民芸博物館、マルフクレコード
協 賛 : 大阪21世紀協会、カンタス航空、富士通サポート&サービス