国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「ラッコとガラス玉」

ラッコとガラス玉
タイトル「ラッコとガラス玉」について
 
タイトルがなぜ「ラッコとガラス玉」になったのか
(質問者)「なぜラッコとガラス玉というタイトルなのですか。」
(回答者)「今回の展示は北太平洋地域における先住民と外からきた交易者との毛皮交易が中心的なテーマです。ラッコとガラス玉は代表的な交易品でした。」
(質問者)「ラッコが代表的な交易品とはどういう意味ですか。」
(回答者)「ラッコは北海道北部から千島列島、アリューシャン列島、アラスカ南西部、アメリカ北西海岸地域に分布する海にすむ毛皮獣です。その毛皮は、クロテンの毛皮とともに欧米や中国の毛皮商人がのどから手が出るくらい欲しがった交易品でした。18世紀から19世紀にかけて、この毛皮を求めてロシア人やアメリカ人、イギリス人の交易者は地球を半周したほどでした。」
(質問者)「ラッコのことは分かりましたが、なぜガラス玉なのですか。」
(回答者)「交易者は東北アジアや北太平洋沿岸に住む先住民から、地元にはない金属製の道具やガラス玉(ビーズ)と交換にクロテンやラッコの毛皮を手に入れました。ネックレスなどの装飾品として重宝されたビーズは先住民がもっとも欲しがった交易品のひとつでした。」
(質問者)「なるほど、ラッコは外からきた交易者が欲しがった代表的な交易品であり、ビーズは先住民が欲しがった代表的な交易品なのですね。」
(回答者)「そのとおりです。交易を象徴的なものによって示すために、おたがいの代表的な交易品を特展のタイトルにしました。意外ではあるが、すてきなタイトルだと思いませんか。」

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