国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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特別展「見世物大博覧会」|展示概要

展示概要
        
Ⅰ.見世物の世界へ

(東京名所)東京の大遊楽地浅草公園
第六区の賑ひ(国立歴史民俗博物館蔵)

実際の見世物小屋の入り口の様子と、入り口に据えられた「グラシ」(客をつかむネタ)や呼び込みによって、観客を見世物の世界へと誘います。

 
Ⅱ.見世物とカラダ

超絶技巧を演じた軽業や曲芸、人間が火や水や物品を自由自在に飲み込んだり吹き出したりする見世物小屋の芸、歌舞伎や講談などを下敷きに演じられたのぞきからくりなど、人間によって演じられた様々な見世物を紹介します。


仏蘭西大曲馬(スリエ一座)
(国立民族学博物館蔵)

Ⅱ-1 軽業
江戸から明治にかけて人気を博した軽業・曲芸の一座の系譜と技芸の内容、明治以降に外来のサーカスの技芸を取り入れた軽業・曲芸一座の動向、各地に広まり自ら演じる芸能として定着した軽業系統の民俗芸能を紹介します。

Ⅱ-2 見世物小屋へようこそ
生身の人間が火を吹いたり物品を飲み込んで自在に出し入れしたりする技芸をはじめ、様々な技芸が演じられた見世物小屋の様相を紹介します。

Ⅱ-3 演戯
歌舞伎や人形芝居などの芸能、講談や落語などの語り物、読本や滑稽本などの文学といった様々なジャンルを通じ、人々の衆知のものとなっていた物語世界を下敷きに展開した見世物の様相を紹介します。

  
Ⅲ.見世物とトコロ

東京名所の内 浅草区金龍山浅草寺境内一覧
(国立歴史民俗博物館蔵)

見世物興行の場となった都市の盛り場や社寺の境内の様相を、見世物小屋やそれに集う見物人を描いた錦絵や写真などで紹介します。

 
Ⅳ.見世物とモノ

見慣れた品々を想定外の造形に変化させたり、本物以上に本物らしい造形を作ったり、未知の世界の動物を出現させたり、珍奇な事物で人々の好奇心をかき立て魅了した、様々なモノの見世物の様相を紹介します。


今昔未見 生物猛虎之真図
(国立歴史民俗博物館蔵)

Ⅳ-1 細工
人々が日常接するモノを素材に様々な造形を作り出したり、機知を働かせて組み上げて様々な造形を作り出したり、動くはずのないモノを動かしたりと、様々な趣向を凝らして製作された細工見世物の様相を紹介します。

Ⅳ-2 人形
人間の一瞬の表情、架空の人物、歴史上の人物、残忍な光景など、現実では見ることができない様々な情景を、生きた人間以上に生きているように見える人形をもちいて表現した人形見世物の様相を紹介します。

Ⅳ-3 動物
海外から渡来した珍獣や珍禽が、各地で見世物興行として人気を博した様相を紹介します。

Ⅳ-4 異国
様々な見世物のジャンルにおいて、主要なテーマの1つとなり人気を博した異国のイメージの展開について紹介します。

 
Ⅴ.見世物の成長

電気諸器械教開展観
(国立歴史民俗博物館蔵)

明治以降、欧米から伝来した新たな事物を取り込んだ見世物と、科学的な知識や情報の普及の場となった博物館などとの関わりや、演劇や映画などの創作活動に与えた影響を紹介します。