国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「深奥的中国ー少数民族の暮らしと工芸」

ご挨拶
 
第1部「1階」チワン族の生活世界
高床式住居の住居空間の再現を中心に、中国最大の少数民族であるチワン族の生活世界を
国立民族学博物館所蔵の標本資料、映像資料で紹介。
チワン族の暮らしが手にとるようにわかります。
衣装の試着やトンパ文字体験コーナーも設けます。
第2部「2階」西南少数民族の工芸
個性あふれる民族衣装や銀製品、漆器、木竹工芸品、 染織品、また音楽や文字など、少数民族のゆたかな創造性をご覧いただきます。
 

第1部 高床式住居に暮らす
チワン族の暮らす高床式住居は二層構造です。一層で牛、豚、鶏などの家畜を養い二層で人々が生活しています。展示場には、二層の内部をリアルに再現しました。チワン族の人たちの日常生活の場面を体験してみましょう。
 
第1部 チワン族の一年
年中行事は、暮らしにリズムをあたえると同時に、民族のアイデンティティを確認する機会ともなっています。
お正月である春節、春の祭りの三月三、秋の中秋節など、行事ごとの特色をご紹介しながら、歌掛けやあやつり人形劇といった生活の中の楽しみを味わっていただきます。
 
第2部 装(よそおう)
多彩な西南少数民族の装い。ミャオ族の女性たちが身にまとうきらびやかな銀製品と華やかな刺繍をつけた衣装。自然環境にあわせてはぐくまれた、山岳部の焼畑耕作民が身につける短めのスカートと足を保護する脚絆。
服飾にはそれぞれの民族の個性を読みとることができるのです。
 
第2部 創(つくる)
創意と工夫、高度な技術に裏づけられた少数民族の工芸。ミャオ族の女性を飾る壮麗な銀製の装身具はどのようにして作られるのでしょう。丁寧な手仕事が創りだすイ族の漆器にはどのような仕掛けが隠されているのでしょう。今まで気づかなかった中国の伝統工芸がそこにあるのです。
 
第2部 楽(たのしむ)
西南少数民族の人々にとって、楽器は冠婚葬祭や年中行事をはじめ、日常生活のなかの必需品ともいえます。彼らの楽器は民族ごとの特徴が反映される一方で、その音色はどれも味わい深いものばかりです。
また、少数民族が発達させてきた漢字とは異なる独自の文字は、民族の叡智と表現方法を感じさせてくれるでしょう。
 
体験コーナー
●民族衣装「着チャイナ」
●「たたいてみよう銅鼓」
●「描いてみようトンパ文字」
*体験は無料です。(ただし、特別展の観覧料が必要です。)
*随時体験していただけます。

無料観覧日(3月16日、5月5日)は場内混雑緩和のため、体験コーナーが御利用できない場合があります。ご不便をおわび申しあげるとともに皆様のご理解をたまわりますようお願い申しあげます。