国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「なかはどうなってるの? ─ 民族資料をX線でみたら」※  実行委員会運営サイト

はじめに

「なかはどうなってるの?」

世界各地から集めたモノがならんだ「みんぱく」の展示場をみながら,そんな疑問をもったことはありませんか? モノをこわさないで中のようすを見るには特別な方法が必要です。健康診断でおなじみのX線透視もそのうちののひとつです。

X線の発見から,すでに1世紀以上がすぎました。最近は文化財の調査にもX線透視を使う機会が多くなりました。とくに考古学や美術の分野では,X線透視で重要な発見がなされた例が年々増えています。しかし,民族資料での応用例は外国でもあまり多くありません。

「みんぱく」では開館以来,おりにふれて民族技術の調査や研究のため,また民族資料の保存技術を研究する手段のひとつとして,収蔵資料のX 線透視調査をおこなってきました。この企画展では,その成果の一部を実際にご覧いただくとともに,実物とX線写真を比較しながら,モノの中に秘められたさ まざまな側面をご紹介してみたいと思います。外見たけでは気がつかなかった発見や,これまでとは違ったモノの見方を知っていただければ幸いです。
この企画展の開催にあたり,ご協力いただいた(財)小原流に厚くお礼申し上げます。また,展示の一部に,本館が開発した超薄型のX線フィルム観察(展示)装置を使っています。この技術協力ならびに一部資材の提供をいただいたHOYA-SCHOTT(株)に感謝いたします。


「なかは
どうなってるの?」
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