国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

第42回新着資料展示「マンダラ-仏たちの住む空間」

シンボル形のマンダラ


 マンダラに登場する仏たちは、人間に似た像、法具や樹木などのシンボル、あるいは文字によって表現される。このマンダラでは仏たちはシンボルによって表わされている。
 仏や菩薩それぞれのシンボルが定められており、マンダラの中の定められた位置にそれぞれのシンボルが描かれている。このマンダラは『金剛の環』(ヴァジュラ-ヴァリー)に従って描かれたものである。
 マンダラに登場する仏たちを瞑想する際には、行者はシンボルを心の中に思い描くので、マンダラ瞑想法にとってはシンボルが重要な役を果たす。シンボル形のマンダラは日本にも古くから伝えられている。
 
*画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。