国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

第43回新着資料展示「世界のうちわ」

世界のうちわ 西アジア・南アジア

左:ウズベキスタン 織布 36×27cm
右:インド 織布 39×45cm
南アジアと西アジアには織布でできたうちわが数多くみられます。これらは美しいデザインがおりこまれたり、飾りがつけられたりしており単に風をおこすための道具とはいえないかもしれません。天井などからつるし、扇部にとりつけた紐を引っ張って風をおこす大型のうちわもあります。また、これらの地域には柄が扇部の中央をとおらずに、方形の扇の一辺にとりつけられた、ちょうど手旗のような形をしたうちわもよくみられます。ネパールでは、扇部が回転するように、柄に管状の握りをとりつける工夫を施したうちわがみられます。