国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

企画展「臺灣資料展─一九三〇年代の小川・浅井コレクションを中心として」

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
臺灣資料展
一九三〇年代の小川・浅井コレクションを中心として
会期/2006年9月21日(木)~12月12日(火)
会場/国立民族学博物館 本館展示場内
国立民族学博物館、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共催
※常設展の観覧料が必要です。
※毎週土曜日は、小学生・中学生・高校生は無料で観覧できます。
 
アジア・アフリカ言語文化研究所が所蔵する、小川尚義と浅井恵倫の収集による「台湾資料」には、台湾の言語と民族に関する1,000種類を超える膨大な文書と資料(手稿原稿、孔版文書、地図、語彙カード等)をはじめ、22,000枚にも及ぶ写真や録音レコード、映画フィルム等が含まれています。本展では、これまであまり知られる機会のなかったこれらの資料を公開し、1930年代を中心に日本人の言語学者が行ってきた台湾原住民研究と、当時の台湾社会の諸相、そして、日本の統治が今日の台湾社会とその文化にどのような影響を与えているかをご覧いただきます。

 
チラシ
 

小川・浅井両教授の残した資料は多岐にわたりますが、今日では漢民族化が進んだために既に消滅したあるいは消滅の危機に瀕した台湾原住民の言語資料、民族資料が多数含まれており、学術的に大変貴重です。また、当時の山地の警察によって書かれた原住民言語の教科書、原住民の風俗習慣を記録した画像などから、日本植民地期の台湾社会の変容の様子などを知ることができるでしょう。

 
関連イベント
開催日時:10月29日(日)13:30~16:00(開場13:00)
場  所:国立民族学博物館 講堂
司  会:野林厚志
解  説:笠原政治(横浜国立大学教授)
定  員:450名(先着順)
参加要領:映画会は申し込み不要、参加無料です。(ただし、特別展・常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。)