国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

連続講座「みんぱく×ナレッジキャピタル ビーズ―つなぐ・かざる・みせる」

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  • 開催日:2017年4月12日(水)、4月19日(水)、5月10日(水)、5月21日(日)
  • 時間:19:00~20:30(開場18:30)  ※第4回は5月21日(日)13:30~15:00に国立民族学博物館にて開催、受付開始13:00
  • 場所:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F アクセスマップ[PDF]
       国立民族学博物館(2017年5月21日のみ)
  • 定員:各回50名(2017年5月21日のみ30名)中学生以上/要事前申込/先着順
  • 参加費:500円(1ドリンク代)※2017年5月21日は一般 350円/高校・大学生 200円/中学生:無料(観覧料込み)
  • 主催:国立民族学博物館、一般社団法人ナレッジキャピタル、株式会社KMO
  • お問い合わせ:一般社団法人ナレッジキャピタル 
          電話:06-6372-6530(営業時間10:00~17:00)/e-mail:info@kc-i.jp
  •      ★2017年5月21日の民博展示ツアーに関するお問い合わせは、国立民族学博物館 企画課博物館事業係まで
            電話:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)

お申し込みはこちら(ナレッジキャピタルの応募フォームへ)

 

趣旨

2017年3月9日に開幕した国立民族学博物館開館40周年記念特別展『ビーズ―つなぐ・かざる・みせる』に関連した連続講座を行います。ビーズは、およそ10万年前にはじめてつくられたといわれ、世界各地にみられるものです。今回は、みんぱくのフィールドワーカーによって語られるビーズと人とのかかわりについて具体的に紹介します。

 

講座情報

第1回 2017年4月12日(水)「世界はビーズでつながっている」
            講師:池谷和信[国立民族学博物館・教授]

会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


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世界はビーズでつながっている

ビーズはモノとモノとをつないだモノであるだけではなく、モノと人、人と人をつなげてきました。とくに貝、石、ガラスなどのビーズは、交易品として地域や世界をつなげてきたといえるでしょう。同時に、ビーズにはさまざまな意味が与えられています。魔除け、富の象徴、民族のアイデンティティなど、世界各地の人びとのビーズへの思いを紹介します。

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《講師プロフィール》
人類学、地理学専攻。アフリカを中心に、日本を含むアジア、シベリア、アマゾンなど世界の狩猟採集文化、生き物と人のかかわりから世界の文化誌を研究している。主な著書に『世界のビーズ』(千里文化財団、2001年)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店、2014年)など。

 
第2回 2017年4月19日(水)「装身具から考える台湾原住民族の文化」
            講師:野林厚志[国立民族学博物館・教授]

会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


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装身具から考える台湾原住民族の文化

台湾の先住民族である台湾原住民族は、ガラス、陶器や土器などのセラミック、メノウなどの準貴石、貝殻、動物の骨、歯、角、ジュズダマ、トウアズキ、竹のほか、ショウブなどの植物など、実にさまざまな素材を用いた装身具を使ってきました。これらの大半は個々の素材を連結した広義のビーズと言ってよいでしょう。それぞれの民族にはこれらのビーズの使い方に個性が見られます。民族によるビーズの使い方を紹介しながら、台湾原住民族の多様性を考えます。

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《講師プロフィール》
専門は人類学。人間と動物との関係史を台湾、中国を主なフィールドとした研究に従事。また、台湾ではオーストロネシア系先住民族である台湾原住民族の物質文化研究を通じて、エスニシティが生成される過程を研究している。国内外の博物館で、台湾の原住民族文化を主題とした展示会も手がける。

 
第3回 2017年5月10日(水)「アイヌとガラス玉の交易」
            講師:齋藤玲子[国立民族学博物館・准教授]

会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


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アイヌとガラス玉の交易

アイヌの女性が盛装時に着けるガラス玉の首飾り(タマサイ)は、母から娘へと受け継がれる宝物でした。ガラス玉は13、14世紀ころから大陸産のものが樺太経由でもたらされ、江戸時代の半ばになると大阪や江戸でアイヌ向けに生産されたものが流通するようになったと考えられています。最近の研究をふまえ、アイヌ文化におけるガラス玉利用について紹介します。

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《講師プロフィール》
アイヌ民族をはじめ、アラスカ・カナダの北西海岸先住民など北方地域先住民の物質文化と、現代の文化継承に関心をよせている。おもな編著に『極北と森林の記憶―イヌイットと北西海岸インディアンの版画』(2010年、昭和堂)など。

 
第4回 2017年5月21日(日)「ビーズの魅力―みんぱく展示ツアー」
            講師:池谷和信[国立民族学博物館・教授]

会場:国立民族学博物館/定員:30名  


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みんぱくでは、古今東西のビーズを一堂に集めた特別展「ビーズ―つなぐ・かざる・みせる」を開催しています。本ツアーは、みんぱくの展示場をフィールドにみたてて、世界中のビーズを見学するツアーです。私たちはものの前に立つことで、ひとつひとつのビーズから人類の知恵を読みとることができるでしょう。

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《講師プロフィール》
人類学、地理学専攻。アフリカを中心に、日本を含むアジア、シベリア、アマゾンなど世界の狩猟採集文化、生き物と人のかかわりから世界の文化誌を研究している。主な著書に『世界のビーズ』(千里文化財団、2001年)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店、2014年)など。