国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館員の刊行物

部分的つながり([叢書]人類学の転回)  2015年11月20日刊行
マリリン・ストラザーン 著、大杉高司、浜田明範、田口陽子、丹羽充、里見龍樹 訳 水声社

出版物情報

主題・内容

今日、最も大きな影響力をもつ人類学者の理論的主著。メラネシアのイニシエーション、カヌー、笛、小屋、仮面、編み袋、樹木、ヤム畑などの事例をもとに私たちが自明視する人・事物・自然の対立に揺さぶりをかける。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

2000年代以降の人類学の展開に決定的な影響を与えたストラザーンの初の邦訳です。現代思想の最新の動向とも密接に関係する議論を民族誌的記述から立ち上げる人類学の技巧と凄みを存分にお楽しみください。

目次

人類学をかく
部分的つながり(新版への序文)
謝辞
I 人類学を書く
1 喚起としての民族誌
2 複雑な社会、不完全な知識
1 フェミニズム批評
2 侵入と比較
II 部分的つながり
1 木と笛は満ちみちて
2 中心と周辺
1 歴史批評
2 人工器官的な拡張
原注
訳注
参照文献
固有名詞索引
『部分的つながり』というサイボーグ――部分的な訳者あとがき