国立民族学博物館研究報告別冊20号
ユーラシア遊牧社会の歴史と現在
松原正毅・小長谷有紀・佐々木史郎 編
本論集は平成7年度(1995年度)に始まったユーラシアの遊牧社会に関する本館の共同研究、「ユーラシアにおける遊牧民族形成の歴史民族学的研究」(平成5年〜7年、代表者:小長谷有紀)の成果報告書である。
目 次
はじめに
松原正毅・小長谷有紀・佐々木史郎
1.モンゴル研究のパラダイム
チンギス・カン家の通婚関係に見られる対称的婚姻縁組
宇野伸浩
タルバガン、野に満ちし頃−文献より見たタルバガン−
原山 煌
モンゴルにおける「白いスゥルデ」の継承と祭祀
楊 海英
<史料分析> 「ト・ワンの教え」について−19世紀ハルハ・モンゴルにおける遊牧生活の教訓書−
萩原 守
2.テュルク研究への新視点
聖者の墓を見つける話
濱田正美
新疆イリ川流域のソグド語銘文石人について−突厥初世の王統に関する一資料−
大澤 孝
ワリハーノフのキルギス研究
澤田 稔
<遺跡紹介> 「ひげ付き」クルガンの分布−文化は国境を越えて−
林 俊雄
天山北麓の故城跡
堀 直
3.牧畜社会への再認識
遊牧の文化的特質についての試論−西南アジア遊牧民を中心として−
松井 健
トナカイ多頭飼育の生産性
佐々木史郎
レーニン・トナカイと個人トナカイの間で−東シベリア・ベルホヤンスク地域における家畜トナカイの分類・識別所有をめぐる考察−
高倉浩樹
<調査ノート> 遊牧民と定居社会−新疆の事例を中心に−
梅村 坦