国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

The 11th International Conference of European Association for Japanese Studies (EAJS) 出席

中牧弘允

2005年8月30日~2005年9月5日 (オーストリア)

2005年9月にウィーンで開催されたEAJS(European Association for Japanese Studies)の大会で"Multicultural Calendars and Social Construction of Time : A Focus on Brazilians Living in Japan" と題する研究報告をおこなった。まず在日外国人の現況について概観した後、実物のカレンダーをしめし、解説をくわえる形ですすめた。とりわけ在日ブラジル人に焦点をしぼりながら、エスニック・ビジネスを展開する商店や銀行などが無料のカレンダーを発行し、頒布している実態を紹介した。また在日コリアンのオールド・タイマーとニューカマーについてカレンダーを通して比較し、華人、ムスリム、フィリピン系についても言及した。在日外国人向けのカレンダーにみられる傾向としては、エスニック・ビジネスの反映を目的とするものと、宗教的なつながりを重視するものとがきわだった対照をなすことを指摘し、多文化化する日本の近況についてニューカマーやマイノリティーの視点から注意を喚起した。