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国際NPO・NGO学会「市民社会と人間の安全保障:ラウム・ジャイ」への出席
出口正之
2006年7月5日~2006年7月13日 (タイ)
セッション名「社会運動のつながり」
発表タイトル「グローバル・シビルソサエティのネットワーキングにおける言政学的問題」
同学会(本部米国。会長Masayuki Deguchi)は、世界89カ国の研究者を会員に持つ、唯一のNPO・NGO研究の国際学会である。世界のボーダーレス化に伴い、経済原理に依拠した新自由主義に対して、インターネットを介した、社会運動が、世界規模で行われている。その際の文化的な問題を、新しい視点から解明する研究成果を発表した。発表内容は、オリジナリティに溢れたものだと高い評価を得た。
本研究はNGOの世界的な連携が、非差別主義や社会的インクルージョン政策を採るものとして、「グローバル・シビル・ソサエティ」と表現される中で、実際には、それが、基軸言語を巡る闘争の場であり、取引言語の選択の段階で多くの「社会的排除」を生み出しているという論理的矛盾を、理論的かつ実証的に明らかにした。高く評価された点は、「言政学」という理論体系を、「地政学」や「国際経済」「交通論」「自然科学」の研究成果の一部を取り入れ、20以上の新しい概念を創出しながら、作り上げた点にある。さらに、「NGO言語価」という新概念導入によって、NGO間の言語的連携を図示する手法を開発し、グローバル・シビル・ソサエティには「優性第三者言語を伴う併存決済言語」(CDT)に収斂していくことを理論的に明示した。また、日本の実証研究において、「第三者言語」(連携するNGO間の母語以外の言語)は、9割以上が「英語」である事実、さらに「英語」の次に来る、第三者言語は「フランス語」でも「スペイン語」でも「中国語」でもなく、「エスペラント」である事実を明らかにした点で、多大な評価を得た。エスペラントは、第三者言語としての「中立性」は最大になっても、「社会的排除」が最大になるために、グローバル・シビル・ソサエティには向かないことなども併せて明らかにした。
(※大会の詳細は出口正之個人hpへ)







