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「Japan Anthropology Workshop(JAWS)第18回大会」への出席
中牧弘允
2007年3月14日~2007年3月17日 (ノルウェー)
オスロ大学の第18回JAWS大会はアルネ・レックム教授を大会委員長として3月14日から17日にかけて開催された。15日には「日本人に見られる『手』の諸相―人とモノをつなぐ接点としての『手』」(代表:住原則也天理大学教授)のセッションにおいて「新宗教に見られる『手』の表象」と題して英語で報告をおこなった。また、17日は民博特展「多みんぞくニホン」をとりあげた全体集会でディスカッサントとしてコメントをおこなった。
Representations of te (hands) in Japanese New Religionsと題した報告において、日本の宗教において「手」がどのように表象されてきたかをふりかえり、新宗教に特徴的に見られる点を指摘した上で、個別の教団に即して事例を紹介した。まず天理教における「かぐらづとめ」や「手おどり」、「あしきはらい」の「おてふり」などについて紹介し、後者が病人への「おさづけ」の核心をなしていることを指摘した。つぎに「手かざし」療法は世界救世教の「浄霊」や真光系教団の「真光の業」にうけつがれ、主要な救済手段となっていることを紹介した。また善隣教においては数々の苦行を重ねた教祖が「おすがり」という即決の救済を実践し、教祖の右手が救済の象徴として重視され、現在では御右手妙輪(教祖の右手をかたどった指輪)をはめて信者同士の「ともすがり」がなされていることを報告した。さらに新生仏教教団の「絵姿」や立正佼成会の「手取り」についても言及した。結論として、新宗教までは手の表象はさまざまに見られたが、最近の新霊性運動や精神世界の中では具体的な「手」が宗教実践とかかわる事例を見出しにくいことを指摘した。







