国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

「カトリック教的思想と生活の質に関する国際会議」への出席

陳天璽

2007年12月17日~2007年12月20日 (台湾)

セッション:「家族」

本国際会議において、香港から招かれた陳日君枢機卿による「Promoting Quality of Life by the Civilization of Love」、そして、主催者である輔仁大学の学長による「Quality of Life and Faith- Base on My Life Experience of Higher Education at Fu Jen Catholic University」と題する二つの基調講演が行われた。また、このほか、台湾総督府の顧問、教育文化事業を行っている基金会(財団)の理事長によるパネルディスカッションも行われた。それぞれの報告のなかで近年の香港、そして台湾における社会環境の変容に伴う各種生活の質的変化が注目され、特に政治的な環境がいかに人びとの生活の質を脅かしているかがテーマとされていた。
 

以上の共通論題のほか、6つのセッションが行われた。テーマは、家族、人の働き、人権、経済生活、政治社会、国際社会と環境保護であり、各テーマにそって、二本の論文が発表された。
 

私は、家族セッションで司会を務めさせていただいたが、本セッションでは、一つは高齢者住宅について、もう一つは祖父母と孫の関係に関する研究発表が行われた。台湾でも高齢化は大きな問題であり、また中国系社会における伝統的な家族像に変化が起こっていることが指摘された。
 

このほか、私は政治社会のセッションに参加した。そこでは、オランダ人の研究者による中国と台湾の両岸関係に関する報告と、台湾の研究者による真なる民主主義について報告が行われた。
 

このセッションでは、西洋的思想における「平和」と東洋的なそれ、そしてカトリックの思想を東洋の民主主義や政治にいかに応用するかなど白熱した議論が交わされた。