国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

「第六回 世界考古学会議」

ピーター・マシウス

2008年6月29日~2008年7月4日 (アイルランド)

第六回世界考古学会議はダブリンで開催され、約1,400人が出席した。そのうち“The Rainforest as Artefacts”部門の“Agroforestry:transformations of tropical perennial crops”のセッションで “Birds trapping techniques, and human utilization of wild taros (Colocasia esculenta) in Southeast Asia”の発表を、また“Shifting Agriculture”のセッションでオーガナイザーを務めると同時に“Ecological context and socio-economic changes in a Yao mountain village, northern Thailand”(民博外来研究、増野高司氏との共著者として)の発表を行った。

本会議中、オーストラリア、ニュージーランド、日本、ベトナム、英国、フランス、アメリカ合衆国などの研究者らと交流した。また総合地球環境学研究所の細谷研究員とともに、19世紀にアイルランドで起こったジャガイモ飢饉の歴史に関する調査を行った。この飢饉は人間の無知のため被害が拡大した史上最悪の自然災害のひとつであるが、サトイモもジャガイモと同様、主食となる根菜であるので、この歴史を研究することは有益であった。

多様な分野の研究者が本会議に参加していたが、皆、農業の歴史と人間の生存に興味を持っている人々であった。過去に共同で研究した人々や新しく交流を持った人々と情報交換を行えたのは貴重な経験であった。