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「極北地域の人間活動に関する学際的会議」への出席と研究報告
池谷和信
2008年10月8日~2008年10月10日 (スウェーデン)セッション:「日本人類学界における韓国研究――国立民族学博物館を基盤機関とする総合研究大学院大学の研究を中心に」
極北地域に暮らす人々は、現在、大きな社会変化・地域変化を経験している。地球温暖化による北極海の氷の溶解によって、ますます、北極海での地下資源を求めて各国による所有権の争いが盛んになってきた。また、シベリアでの石油や天然ガスの開発は、その土地に暮らすネネツのような先住民の生活に影響を与えてきている。この会議では、これらの問題に対して、文化人類学のみならず地理学、歴史学、考古学、政治学ほか、学際的なアプローチが不可欠である点、北欧およびその周辺地域での研究がひとつのモデル地域になっていることを示していた。さらに申請者は、クジラを通してのベーリング海での先住民(チュクチ)による現在の海洋資源利用について報告したが、スウェーデンでは18世紀における鯨油生産利用が歴史学での重要な研究テーマになっている点が対象的であった。同時に、これらの問題を考えるには、地域社会、国家政治、国際関係などの様々な地域スケールに応じてのアプローチが必要であり、北欧のそれとは異なる、日本とは密接に関係の深い「北太平洋地域」から生まれた地域モデルが必要であると痛感した。







