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The Institute of Andean Studies 第50回大会での研究発表
関雄二
2010年1月7日~2010年1月9日 (アメリカ)
報告者は、ここ30年の間手がけてきたペルー北高地の3ヶ所の祭祀遺跡の特徴を比較し、形成期(前2500年~紀元前後)における権力構造が地域ごとに異なる点を指摘した。具体的には、自発的な社会参加を基盤とし、祭祀建造物を建築、更新していく社会発展モードと、遠距離交易によって奢侈品を入手していくことに重きを置く社会発展モードとが並存し、後者の方が、限定的にせよ社会階層の出現など複合社会化に向かっていく傾向が強いことを示した。その具体例として、昨夏、パコパンパ遺跡において発見した金製品を副葬した墓のデータを公表した。
とくに、この墓については、国際的な研究集会における初めての発表であったため、発表終了後には、さまざまな研究者より質問とコメントを受けた。出土コンテクストに関する細かい質問が多かったが、いずれも好意的な発言であり、用意した50部のレジュメは、すべてなくなるなど、国際的な場で一定の評価が与えられたと考えられる。会議では、50周年記念ということもあり、50年間を振り返る単なる研究史的な発表が多い中で、報告者が30年にわたって蓄積してきた具体的データをもとに独創的な解釈を行ったことが功を奏したと考えられる。







