- HOME/
- 研究トップ/
- 研究活動/
- 海外との学術交流/
- 国際研究集会派遣報告/
- アメリカ地理学会2010年年次大会パネル・セッション「インド洋津波に関する国際的学際的共同研究」
アメリカ地理学会2010年年次大会パネル・セッション「インド洋津波に関する国際的学際的共同研究」
杉本良男
2010年4月14日~2010年4月18日 (アメリカ)
アメリカ地理学会(AAG=Association of American Geographers)2010年年次大会は、4月14日から18日までの5日間ワシントンで行われ、都合82会場参加者7千人以上という大規模な大会であった。申請者は4月17日午後のパネル・セッション「インド洋津波に関する国際的学際的共同研究(#4463 Panel Session "International Interdisciplinary Collaborative Research on The Indian Ocean Tsunami")」において発表('Politicizing Miracles: Socio-religious Power Relations and Post-Tsunami Spread of Miracle Stories in Tamilnadu')を行った。
セッションはケンタッキー大学のPradyumma P. Karan教授が主催し、日本3名、インド5名、アメリカ1名都合9名の発表者とコメンテーター1名(日本)が参加した。地理学者と人類学者の国際的学際的な共同研究の成果で、メンバーの多くは2007年のインド、ハイデラーバードにおいて同趣旨のパネル・セッションを行っている。申請者の発表は2004年末に起こったインド洋津波災害ののち、さまざまな奇蹟譚が流布した点に注目し、(1)それがいかなる政治的意味を持つのか、とりわけヒンドゥー・ナショナリスト系NGO、NPOがキリスト教団体をはじめとする他宗教の団体に対してどのように対峙したか、(2)このグローバル化時代にあって奇蹟譚がインターネット上に氾濫するとともに、噂として世界を駆けめぐり、さらには現地において噂がいかに実体化されたか、の主に2点について報告した。
大会は2つのホテルを借り切って行われた大規模なものであった。申請者にとってはやや専門外とあって全体の傾向は容易につかめなかったが、アメリカにおいて地理学は軍事的な目的で重用される分、日本より盛況である印象があった。また、ノーベル賞受賞者ポール・クルーグマン教授の記念講演には1千名を超える聴講者があったようである。いずれにしろ、アメリカの学会ゆえか、すべてが不必要なまでにスケールの大きな学会であった。







