国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2008年3月7日(金)
みんぱく公開講演会「新しいライフ・デザインを求めて」

毎日新聞夕刊連載コラム 「異文化を学ぶ」をもっと学ぼう!をもっと学ぼう!
  • 日 時:2008年3月7日(金)
        18:30~20:30 (開場 17:30~)
  • 場 所:オーバルホール
        (大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビルB1)
  • 主 催:国立民族学博物館 / 毎日新聞社
  • 定 員:400名
  • 参加費:無料

「環境」を「生活」という視点から考えてみましょう。資源や技術の使い方が、いまあらためて問われています。現代に生きる先住民とアーミッシュの生活から、あなたならどんな21世紀のライフ・デザインを描きますか?

 

プログラム

17:30~18:30 受付
18:30~18:35 開会 毎日新聞大阪本社編集局長 藤原 健
18:35~18:40 挨拶 国立民族学博物館長 松園万亀雄
18:40~19:10 講演1 佐々木史郎「森に生きる先住民―ロシアと中国のあいだで」
19:10~19:40 講演2 鈴木七美「アーミッシュのユートピア探求」
19:40~19:55 休憩
19:55~20:30 パネルディスカッション
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講演1「森に生きる先住民―ロシアと中国のあいだで」 佐々木史郎(ささきしろう)

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森の中で狩猟を生業(なりわい)とする人々というと、石器時代人の生き残りのような印象を与えるが、ロシア沿海地方の先住民族ウデヘにはそれは当てはまらない。常に最先端の装備をもち、激動の20世紀を狩猟という生業で生き抜いてきた彼ら独自のライフスタイルを紹介しながら、21世紀の持続可能なライフスタイルを考える。

<講師紹介>
研究戦略センター・教授 ながらく北方ユーラシアの寒冷地帯に暮らす人々の文化に関心を持ってきたが、近年は社会主義という体制を経験した人々の社会の研究にも従事している。著書に『北方から来た交易民―絹と毛皮とサンタン人』(日本放送出版協会、1996年)、『港町の世界史① 港町と海域世界』(青木書店、2005年)などがある。

 
講演2「アーミッシュのユートピア探求」 鈴木七美(すずきななみ)

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アメリカ合衆国には、いまも馬にひかせたバギーが行き交う地域がある。手綱をとるのは、信教の自由を求めて18世紀にヨーロッパから移住したアーミッシュ。大地を耕し、車や電話、テレビなど近代的テクノロジーを使わず昔ながらの暮らしを守っている。近年、キルトやジャムづくりを通して世界の災害・紛争地域への援助にも関わる人々の生活実践から、現代に生きるライフスタイルのヴァリエーションを探る。

<講師紹介>
先端人類科学研究部・教授
ユートピア・コミュニティ、代替医療運動、オルタナティブ教育など、ライフデザインの思想と実践を追っている。生きる空間の可能性を拓いてゆきたい。
著書に、『出産の歴史人類学―産婆世界の解体から自然出産運動へ』(新曜社、1997年)、『癒しの歴史人類学―ハーブと水のシンボリズムへ』(世界思想社、2002年)などがある。

 
司会 森明子(もりあきこ)

<講師紹介>
研究戦略センター・教授
専門はヨーロッパ人類学。皮膚感覚のヨーロッパを探りながら、オーストリアやドイツで調査している。著書に『土地を読みかえる家族―オーストリア・ケルンテンの歴史民族誌』(新曜社、1999年)、『ヨーロッパ人類学―近代再編の現場から』(新曜社、2004年)などがある。

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当日の様子

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