国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2012年12月15日(土)
《機関研究成果公開》国際ワークショップ「グローバル支援のための実践人類学:研究と実践のキャリア・プランニング」

チラシダウンロード[PDF:6.24MB]
  • 日時:2012年12月15日(土) 13:00~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室(定員80名) 
  • 言語:英語・日本語(日英同時通訳あり)
  • 主催:国立民族学博物館
  • 参加費:無料
  • お申込み:suzuki-cr★idc.minpaku.ac.jp ※★を@に置き換えて送信ください 。 宛て、メールにてお申込みください。
 

趣旨

 文化人類学・開発学・地域研究など開発途上国でフィールドワークを行う研究者自身が、どのような支援活動ができるかを議論します。「グローバル支援」とは、世界の市民間での相互扶助関係を意味しますが、研究者はこうした支援について研究するだけでなく、自ら支援活動に従事することもできるはずです。

 ワークショップ講師として、アメリカ合衆国の実践人類学および開発人類学の第一人者、Dr. Riall Nolanを招き、アメリカ合衆国における実践人類学の動向や、実践的なキャリアにつくための心構えや知的な準備について講演します。日本側からは、JICA(国際協力機構)研究所の佐藤峰氏、東ティモールでのNGO活動の経験をもつ福武慎太郎氏、青年海外協力隊で赴任したパラグアイをベースに国際協力の研究と実践を続ける藤掛洋子氏の3人の人類学者を招き、各自のキャリアにおいて国際的な支援活動に関わることの意味を語ります。

 本ワークショップに参加することで、支援活動を軸に研究と実践を展開するための多くのヒントを学ぶことができます。特に、支援活動を一つのキャリア選択肢として考えている大学院生や若手研究者の参加を歓迎します。

お問い合わせ先

支援の人類学ワークショップ事務局
suzuki-cr★idc.minpaku.ac.jp ※★を@に置き換えて送信ください 。
電話:06-6878-8340

プログラム

12月15日 (土)  13:00~17:00
13:00~13:05 開会の辞:須藤健一(国立民族学博物館館長)
13:05~13:30 趣旨説明:鈴木紀(国立民族学博物館)
セッション1:アメリカ合衆国における実践人類学 座長:関根久雄(筑波大学)
13:30~14:30 実践人類学:挑戦、報酬、キャリア・プランニング  
Riall Nolan (Purdue University)
14:30~14:45 <休憩>
セッション2:日本における実践人類学 座長:白川千尋(国立民族学博物館)
14:45~15:10 当事者の声を反映させることばと仕組み作り:開発実践・援助実務・学際研究での試み
佐藤峰(JICA研究所)
15:10~15:35 日本の国際協力NGOの課題と未来:東ティモールにおけるNGO活動の経験から
福武慎太郎(上智大学)
15:35~16:00 国際協力の実践と研究の往還を超えて:パラグアイとの20年間の関わりを振り返る
藤掛洋子(横浜国立大学)
セッション3:総合討論 座長:鈴木紀(国立民族学博物館)
16:10~17:00 総合討論